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【一緒に学ぼう宮崎弁:あんべ】コピロット(AI)に宮崎弁しゃべくりかけて学習させていこかいね

Microsoftが提供するAIサービスCopilot、宮崎弁わかんのかなァと思って話し掛けてみた。

仮に宮崎弁がまったくわかんなかったとしても「宮崎弁」てヒントは与えてるわけで、リアルタイムで情報を検索できるのがCopilotの特長なんだからソコはネットから情報を得て体裁を取り繕うだろう。

問題は拾ってきた情報が正しいかどうかだよ、コピロット君。

なりませんよ

AI、堂々とウソをつく。
ままま、学習させていかないとね、AIなんだから。
「ありがとう」と言われたと思って「どうも!」て返したのか?
そんじゃあんべわりーど?


コピロット君と一緒に今日は皆さんに是非「あんべ」を覚えてってもろてね、日常会話に取り入れてもらえたらな~なんて思ってマス。

「あんべ」は汎用性が高い宮崎弁

間違いの指摘を宮崎弁でやっていきましょう、コピロット君に宮崎弁を学習していってもらわないといけないのでね、まずはヒヤリングから。

「ありがとう」は宮崎でも「ありがとう」と言います。
ちょっと訛っても「あいがとね~」「おおきんね~」くらいなので全国で通じますよ「ありがとう」くらいはまだ。

宮崎弁のヒヤリングは出来るみたいですねコピロット君。
「あんべ」の説明が通じています。

「あんべ」は、体調・具合・都合・心地・サイズ・容量・重量・見た目・雰囲気・感じ…その他諸々のことを指す便利な方言です。

「あんべわり~(あんべが悪い)」は「体調が優れない」「具合が悪い」「都合がつかない」というのが大きな意味合いですが広範囲に使える言葉ですので会話の流れで適切な意味を捉えるようにましょう。

アポを取る電話をしていて「あんべわりーわ」と言われたら「その日は都合がつかない」て意味ですし、シンデレラがガラスの靴を履いた時に王子様が「いいあんべ~!」て言ったら「ピッタリ!」てことです。

「コレ買ったんだけど小さかってん千徒サンなら着れるんちゃん?」て持ってきた服を私が着て「あんべわり、でけ」と言ったら「ちょっとサイズが大きくて合わないから着心地が悪いですね」使い方わかってきました?

AIを宮崎弁で叱って脅す

私が宮崎弁で教えた「ありがとう」と「あんべ」の情報を標準語に変換してオウム返しにしているだけのまるで詐欺師のような手口であることを叱り、他に知っている宮崎弁を言ってみろと脅しました、宮崎弁で。

あっさり手口を認めました

コピロット君、急にヒヤリング出来なくなる。
馬鹿の一つ覚えのように、おっしゃる通り・おっしゃる通りとクレーム係の第一声かゲドが。

他の宮崎弁を出せという要求には宮崎弁の解説を出してきたようですね。
まぁいいだろう問題は正しいかどうかだよ、コピロット君。

宮崎弁は大別して4種類細別すると最低でも26種類

大別して2種類はちょっと横暴ですがね、まぁよしとしましょう。

大別すると4種類「県北」「県南」「県央」「県西」で使っている方言に違いが出ます。
細別したら、平成の合併により市町村数26(9市14町3村)となったので最低でも26種類、実際には地区ごとに微妙に違うからそれ以上。

宮崎県内を転々とした私は日向弁・諸県弁・入郷弁の3種類を使いますが、宮崎県の「標準語」と言えるのが日向弁です。
日向弁なら宮崎全域で8~9割通じますので大阪弁くらいだと思ってください。

諸県弁は県西以外では宮崎でも通じません、津軽弁です。
実際に諸県弁と津軽弁は非常に似ています、訛りすぎてて通じない。
県西以外で諸県弁が通じる時は話者が「通じる諸県弁」をしゃべっているからです、通じる程度に方言を日向弁に寄せてます。
諸県弁ネイティブのジジババの会話だと、諸県弁話者の私でも2割わからなくなりますからね。

入郷弁は親族と中学校の同級生までにしか通じません、業界用語みたいなもんです。

諸県弁は宮崎の中でも難解方言

半分正解だよ、コピロット君。
宮崎でも難解方言とされている諸県弁の理解が進んでるねぇ。
ただ「っ」に変換されるのは「2文字続く、か・が行」だけじゃないで。
諸県弁の会話のほとんどが「っ」に腐食されとんねん、だから難解やねん。

「行くことが出来る」は「行っがなっど」ともすれば「キットカット」と聞こえます。
灰が「へっ」蛇が「へっ」水が「みっ」星が「ほっ」促音だらけ。
「灰(桜島の火山灰)が降ると蛇が出るから水でも飲んだら星を見に行こう」は、こうです。
「へっがふっせへっがでっでみっどんのっみゃんほっをみっにいっが」

宮崎弁は濁点あるし「ちゃ・ちゅ・ちょ」多用

濁点は多いよ、コピロット君。
濁点のつかない関西弁を宮崎弁にすると、濁点付きまっせ。

それな「だからよ」
そやねん「じゃかいよ」
せやせや「じゃ~じゃ~」
それや!「じゃが!」
こっわ!「おっじ!」
らしいな「げな」
めちゃ「てげ」
さら「あば」
しいたけ「なば」

かわいらしく聞こえるのは濁点が少ないんじゃなくて「ちゃ・ちゅ・ちょ」が多いからです。
そうやっちゃ~(そうなんや~)ちゅんて~(つめた~)ちょっしもた(やってもた~)宮崎人ちゃっちゃ・ちゃっちゃゆぅとんで。

宮崎弁の独自ルール変換は考えるな感じろ

これも半分正解かな、コピロット君、優秀・優秀。
日本語で母音の入らない単語て、ある?
ローマ字表記したら50音全て母音入るよね?
あ、一文字だけ入んないな「ん(n)」
でもこれだけで単語はないしな「ん」から始まる宮崎弁はあるけど。
宮崎弁は平仮名表記で母音が入ってなくても独自のルールで変換はされます。

食べる「たぶ」
そんな「そんげ」
どこでも「どこでん」
掃く「はわく」
まったく「まっこち」
見てごらん「見てん」
見てごらんよ「見てんな」
見てごらんってば「見てみねて」

母音とかあんま関係ないんちゃうかな、感覚でつかむしかないと思う。
説明できるルールじゃないもん。

では今回の学習単語「あんべ」を使ってコピロット君が言う独自ルール変換実例を説明してみましょう。

宮崎弁は「あんべわり」の一言で「自分の希望とは何かが合わなくてダメだ」という意思表示が出来ます。
何が合わなくてダメなのかの部分は「あんべわり」の後に補足します。

大きい・小さい・長い・短い・広い・狭い・太い・細い・多い・少ない。
で言ってみましょう、これらを伝える時にはコピロット君の独自ルール変換ですもんね、「い」母音ですから。

「あんべわり、でけ」大きい
「あんべわり、こめ」小さい
「あんべわり、なげ」長い
「あんべわり、みじけ」短い
「あんべわり、ひれ」広い
「あんべわり、せめ」狭い
「あんべわり、ふて」太い
「あんべわり、ほせ」細い
「あんべわり、おい」多い
「あんべわり、すくね」少ない

何でこうなるかの説明は出来ません。
考える前に使ってる、それだけよ。

共通語のアクセントじゃないだけで「アクセントで意味が変わる宮崎弁」は数多ある

発音が平坦なのは半分正解だよ、コピロット君。
「共通語」の平坦アクセントに関してはその通り、アクセントで意味の違いは生まれません、全部同じアクセント。
しかしアクセントで意味の変わる宮崎弁はしこたまあります。

一例を挙げると「いるげな↑」と語尾を上げ「な」にアクセントを持ってくると「必要なのかな?」と質問になり「いるげな↓」と語尾を下げて「げ」にアクセントを持ってくると「必要なんだって」と誰かに聞いた話になります。
「げな↑」は質問「げな↓」伝聞です。

県北の老人は超絶語尾上げ質問されてるのかと勘違いする

これは正解だよ、コピロット君。
でも惜しいね「お昼、行こうよ」じゃなくて「お昼、行こや」です。

今では死語認定の若者言葉に語尾上げ発音がありましたよね。
「アイス?にしちゃう?逆に?ホット?的な?どっちでも?みたいな?」
ウゼ~うぜぇ、しゃべりかたがうぜぇ。
そのうぜぇしゃべりかたを、県北の宮崎弁はフツーに?全員?やってる?的な?

老人になればなるほど、やります。
しゃべるだけじゃ、ねーじ?
県北の老人である我が父はLINEでも語尾を上げやがります。

「ならない?」て質問してるわけじゃない、語尾上げてるだけ。
「嫌われてたみたい?」て質問してるわけじゃない、語尾上げてるだけ。
文字でも訛るって相当やで、死ぬまで治らんと思う。

私の「?」は質問の「?」で語尾は必ずしも上がらない。

父の「激痛になる?」は語尾上げを文字で表現した「?」なので必ず語尾が上がる。
「ありがとう?」て一言を語尾上げてきたりもするのだ、強烈やな県北の老人。

質問されてると勘違いして「知らんがな!」と返さないように気を付けよう、語尾を上げてるただの方言なので。
しかも本人たちは語尾を上げてる自覚はない。
我が父はさらにボケてる自覚もない。
鶏舎を間違って「軽視」にしてるだけちゃうで「肩付け」も間違っとる「片付け」やろて。

ネイティブな宮崎弁で話し掛けているのに宮崎弁を楽しむようにすすめてくるAI

コピロット君は私が宮崎弁でしゃべりかけているのに、宮崎人だと認識していないのか?

宮崎で一番使われているだろう宮崎弁の感情表現を言ってみるか。
私の感情を正しくヒヤリング出来るのか。

ヒヤリング出来てるのか…ちょっとわかんないな。
「のさん」の意味がありすぎて判定に困る。
いろんな意味のある宮崎弁「のさん」から、どの意味を受け取ったのだろうかコピロット君は。
謝っているということは「やってらんないね」あたりだと思ってるかな。

お詫びにもう少し詳しく宮崎弁の特徴を紹介してくれるらしい。

おや?

ほぼ一緒だな、少しも詳しくなってない。

「あきらめるな!頑張れ!」松岡修造が言いそうな言葉を宮崎弁で

宮崎弁を楽しむようにすすめる最後のセリフを途中であきらめてしまったようなので「あきらめるな頑張れ」と叱咤激励、宮崎弁で。

あきらめずに頑張る精神が素晴らしいのはそうだからヒヤリングは出来てるのか?コピロット君。
あきらめずに努力し続けることの大切さを表している、うんうん、ヒヤリング出来てるな。

宮崎弁は数学的に表現できるようだ

「あきらめるな頑張れ」の宮崎弁を数式にするとこうなるそうです。
この数式にピッタリの宮崎弁があります「やくせん」
次回は「やくせん」の学習をコピロット君とやっていきましょう。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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