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タイ国における雇用情勢についてのまとめ

本日はタイの雇用情勢についてまとめてみました。
(下記、World Factbook(2018)、国連HP、タイ労働省HPより参照)


≪タイにおける雇用情勢について≫

<Q:雇用情勢とは?>

⇒大まかに言うと、現在の経済情勢に応じた雇用者、失業者の増減動向のことです。
タイの雇用情勢は下記となっております。

<Q:タイの労働人口は?>

【就業率について(2019年:総人口6962万人)】
・15歳以下 :1,305万人 / 19%
・就業者  :3,761万人 / 54%
・失業者  : 36万人 / 0.0005%
・労働意欲無:1,859万人 / 27%

<Q:産業別の就業者数は?、雇用従事者はどんな雇用形態が多いの?>

【産業別就業者(2019年:就業者3,761万人の内訳)】
・農業、林業、漁業  :1182万人 / 31%
・卸売業、小売業   : 624万人 / 17%
・製造業       : 612万人 / 17%
・ホテル、レストラン : 285万人 / 8%
・建設業       : 219万人 / 6%
・行政、防衛、社会保障: 161万人 / 0.04%
・輸送、倉庫     : 130万人 / 0.03%
・教育        : 115万人 / 0.03%

【雇用形態別就業者(2019年:3,761万人の内訳)】
・自営業者        :32%
・民間企業労働者     :31%
・民間企業(パートタイム): 9%
・公務員         : 9%
・雇用主         : 3%
・無給の家族労働者    :16%


<Q:タイの人口動態は?>

現在、2020年人口6962万人
今後ピークの予測は2028年の7,039万人と言われております。

・出生率 :タイ / 1.53歳、日本 / 1.42歳
・平均年齢:タイ / 29歳(228か国中59位)、日本 / 48.6歳、(228か国中2位)
・平均寿命:タイ / 76.9歳(187か国中54位 )、日本 / 84.2歳、(187か国中2位)

≪失業率について≫

<Q:失業者が増えるとどうなるのか?>

⇒失業者が増えると職を求める人であふれ、求人倍率も高くなり、賃金が安くて質のいい労働者を集めることが容易になります。
それに伴い、現職を簡単に辞める人が減ります。

また失業者が増えると犯罪や自殺者が増えます。
実際、タイ保健省によると、2020年1~6月にタイ国内で確認された自殺者数は2551人、前年に比べ459人、22%の増加となっております。


<Q:実際の失業率、失業率の計算の仕方は?>

⇒失業者数÷就業者数で計算されます。
現在国から発表されている失業率は平均1.9%です。(2019年1月~2020年8月)

【民間企業失業率推移】
◆2020年3月1.4%
◆2020年8月3.8%

>>>コロナショック前から8月までの間に失業率は約2.4%増

【民間企業就業者数推移(社会保険加入者)】
※週35時間勤務未満のパートタイム・自営業者・家族の仕事への従事者を除く

◆2020年3月:1,173万人
◆2020年8月:1,111万人

>>>コロナショック前後に比べ就業者数はマイナス約62万人


【失業者数推移(失業保険申請者数)】
※週35時間勤務未満のパートタイム・自営業者・家族の仕事への従事者を除く

◆2020年3月
・解雇による失業       ⇒約 2.7万人
・自発的・契約終了等による失業⇒約17.2万人

◆2020年8月
・解雇による失業       ⇒約 22万人
・自発的・契約終了等による失業⇒約21.4万人

>>>解雇による失業はプラス約19万人
   自発的・契約終了等による失業は解雇保証金・退職金制度が整っていることもあり、プラス約4万人


≪就業者数の増減について≫

【8月就業者数前年比較(各産業)】
■前年と比較し、就業者数の減少が多かった3産業
・ホテル、レストラン   :-11.9万人、-24%
・製造業         :-21.3万人、 -6%
・芸術、レジャー等    : -0.9万人、 -8%

■前年と比較し、就業者数の増加が多かった3産業
・電気、ガス、空調システム:0.9万人、+7%
・輸送、倉庫       :2.8万人、+7%
・行政、防衛、社会保障  : 23万人、+2%

>>>上記はこの不況下の中でも雇用ができる=伸びている産業とも言えるでしょう。ですが、行政等に関しては政府が失業者を雇用する施策を行っている可能性もあります。

長くなってしまいましたが、上記の情報が少しでもタイに関わりのある皆様のお役に立てますと幸いです。

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