社会人や院生が学部時代の卒論を発表する、『第1回やさしい卒論発表会』を開催します。

イベント開催背景


一般社団法人ヒマラボは、好奇心の開放や小さな知的生産(Yocto-Knowledge)の創出を目的として活動しています。

大学における知的生産として最も学部生の身近にあるのが、卒業論文・卒業研究です。

卒業論文は学術論文と定義されることや研究の基礎トレーニング的な立ち位置になるなど幅広い考え方がありますが、全てにおいて学術的新規性を強く求められるわけではなく、ヒマラボのYocto-Knowledgeの概念に近いものがあるかと思います。

一方で卒業論文は大学生の4年間の学びの結晶であり、多くの時間や労力をかけて完成させるものです。

であるにも関わらず多くの卒業論文は提出された後、発表をする機会も少なく、日の目を見ることがなく研究室で眠っています。

また、卒業論文に対して「めんどくさい」など否定的なイメージがある学生もおり、興味関心への研究的アプローチの手段となりうる卒論が軽視されることもあります。

学部によっては卒論が必修ではないため、ゼミナールに所属せず、卒業論文を書かずに卒業する学生もいます。

また、研究室によっては特定の発表会を開催せず、提出のみおこなうというところもあります。

卒業論文を書くことは、大学生の手近にある知的生産の機会であるにも関わらず、その機会が失われているのです。

この『やさしい卒論発表会』は学部生が自らの好奇心に基づいて卒業論文という知的生産に取り組み「好奇心を毀損されない社会」の実現に寄与すること、卒業論文を発表・公開するプラットフォームとなり社会の共有知を増やすことを目的に企画されました。

9月の第1回は、社会人や大学院生など既に卒業論文を書いた人をお招きして発表会をします。

これから卒論を書く学部生が何かしらのヒントを得たり、卒論に対するモチベーションを高めることができたりする機会になることを期待しています。

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