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運命を乗り換える。11年経った私のこれからと、

マリンバ弾きの木上智保子です。

1週間ほど東京にコンクールを受けに来ていました。結果は1次こえられず。2回延期をしたコンクールで、準備不足というよりも「音楽に対する執着・執念が足りなかった」が今の思いです。広くてよく響くホールに立つ前の袖から、心が折れてました。暗譜は不要のコンクールですが、沢山練習して1次は頭に入っていると、譜面台は不要と伝えて、椅子に座って順番を待っている間にプチッと何かどこかで音が。楽器の前に立ち、いつも使っている楽器よりも音域と高さが違うから位置を確認。そこまでは落ち着いていて、音を出すまでは出来ました。楽器の前では冷静でした。しっかり間違えた箇所も覚えています。でも「音楽」が出来なかった。管打コンは初めて受けた大学2年、2011年から上手く行った経験がありません。

日本管打楽器コンクールは3年に1度、それぞれ楽器の順番が回ってきて開催される歴史のあるコンクールです。私はこのコンクール度にどこかしら、何かしらおかしくなっています。初めては大事な指を怪我して縫ってギリギリ参加、2度目は終わった後に生死を彷徨い、3度目は仕事を辞め、そして4度目はおでこに謎のデキモノ出現。どうにも自らに向き合いきれず、そして人間終わりたくなる。天敵です。受けなきゃいいだけなのですが、折角年齢制限内で受けれるものならと受け続け、毎回精神的にも身体的にもズタボロになり、人生の迷子に飛び込んでしまっているのです。

ただ、今回はやっと迷子にならず、ちょっぴり未来を想像出来る余裕が出来ています。(終わった直後は木上智保子を辞めたいとホテルの浴槽に沈みながら夫氏に号泣電話しましたが…笑)それは、来月リサイタルが開催出来るからです。コンクールでは演奏出来なかった「ラウダ・コンチェルタータ」もお客様の前で演奏しますし、委嘱作品の再演、弾きたかった作品、委嘱作品のピアノ伴奏版世界初演。しかも、歴史ある「道銀文化財団助成事業」に選出頂いてます。コンクールで上手く弾けない自分もぜーんぶ抱きしめて、愛してあげて、「楽しい音楽の時間」を作るチャンスが待っています。じゃけんじゃけん喋りながら、ゆるーく楽しく、演奏はキリッとピリッと!是非生で体感して頂きたいし、配信も予定していますので…何卒クラファンにて応援頂ければ幸いです。

さて、しっかり予定がなくなった1週間。映画にコンサートに練習にばっちり東京を楽しみました。

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みなさん「輪るピングドラム」というアニメをご存知ですか?2011年にTVにて放映されたアニメなのですが、10周年を記念した「劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM」が前後編で現在公開中なのですが、北海道だと北見か旭川しかやっていません。受かろうが落ちようが今回の旅で絶対に池袋で観たくて初めてグランドシネマサンシャインに行きました。アニメ版を初めて見たのは家賃3万の一人暮らしの部屋で。話が難解で良くわからないけど流し見していましたが、最終話を見て「結局救われるのは愛される人だけなんじゃん!私じゃ無理なんか!」と、荒みました。(笑)
でもなぜか人生に引っかかり続ける作品で、2周しても良く意味がわからなくて、時間を置いてYouTubeで運命的に解説と出会い、もう1周アニメを見たら沼ってしまいました。推しキャラがいるとかではなく、作品が推し。私史上1位のアニメーション作品になりました。話は難しすぎるので、各自ご鑑賞頂きネットの海で補習願いたいのですが、鑑賞する時々で刺さる部分が変わってきて、ザクザク心を抉ってきます。噛んでも噛んでも味が変わり続けて無くならないガムみたいな、とにかく観て!となる作品です。そんなアニメの劇場版。この10年に起こった出来事も一緒に溢れてきて、生きてて良かったとボロボロ泣きながら鑑賞し、外に出たら運命日記ファイルとプログラムを息を吸う様に購入していました。折角池袋で観たんだからと、劇中に登場する場所の近くに行ってみたり、元バイト先でもある池袋駅も歩いて、落選後のどこかふわふわした気持ちと何かを卒業する様な「現実」を噛み締めました。

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「何者にもなれる」「愛してる」

30代はこの2つをモットーに人生も音楽活動も励んでいきます。まずはリサイタル!愛してるを爆発させるぞ!!

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CHIHOKO

好きな事を好きでいつづけるために健康になるために使わせて頂きます!