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絞りリング付きレンズと言っても

左: フジノンXF35mmF2 R WR
右:ライカSummitar 50mmf2

どちらもヘリコイドに絞りリング付き、しかしその仕組みは別物。

ライカレンズはメカニカル、ヘリコイドを回すと鏡筒が伸縮し、絞りリングを回せばレンズ内に仕込まれた絞り羽根が開いたり閉じたりします。

フジノンレンズは現在のミラーレス専用。もちろん絞り羽根と合焦機構が内蔵されていますが、ヘリコイドを回しても、レンズ単体で絞りリングを回してみても何も動きません。これはボディ側マウント内部にある電子接点から供給される信号と電力により絞りと焦点をステップモーターを制御しているから。

簡単に言えば、ヘリコイドも絞りリングも、そしてボディ側のコマンドダイヤルやシャッターダイヤルに露出補正ダイヤル同様、撮影者がその意図を指示するための電子スイッチにすぎないのです。

もちろん、ミラーレスカメラにマウントアダプターを咬ましてメカニカルレンズも使用できますが、実絞り露出となるので、光量が足りない時または絞り込んだ時は映像センサーに入る光量が減り、EVFファインダーやLCDに表示される映像が荒れて見辛くなります。

純正絞りリングレンズの利点は、シンプルなX-E4クラスのカメラボディで使用する時にボディ側コマンドダイヤルは他の設定として使えます。これはとてもありがたい。

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