夢遊病状態かと思う美しい絵画、『ピーター・ドイグ展』感想
東京国立近代美術館で開催していた『ピーター・ドイグ展』へ。
チラシやポスターへ使用されていた『ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ』のシチュエーションが幻想的で、色使いがとても綺麗で気になっていた。
対対称的な色の服装の二人が並んでこちらを見ているのは、鑑賞者を迎えてくれているようだ。細い道なりの壁はカラフルで目をひくし、夜なのに薄いモヤのような明かりが全体を覆っていて、空にはオーロラのようなものまで見える。どこか遠いところへ来てしまったような、そんな感覚になる絵画だ。