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おっぱいとお口の話

今井美行 著の「ママになる前に知っておきたい おっぱいとお口の話ー母乳育児からはじまるキレイな歯並び虫歯ゼロ」を読んだ。

母乳育児の本を歯医者さんの院長が書いている(しかも男性)という私の中ではちょっと変わった目線の本。気をつけなければならないのは、まだ科学的根拠のない今井さんが経験からたてた仮説が書いてあったりすること。話半分くらいに頭の片隅に置いておこう。
学生の頃から子どもは母乳で育てたいと思い、胸を育てる努力はしていたが(育たなかった)、妊娠していろいろ調べていくにつれて、ますます自分は十分に母乳を出せないのではないかと不安になっている。だから母乳が出ないのだからミルクでもしょうがないじゃんと言い聞かせつつ、母乳育児の本を読む。
ちなみに私は母乳で育ててもらったが歯並びも頭も悪い

以下、メモ。

舌がスクスク、体もスクスク

・おっぱいを飲むにはパワーとテクニックが必要
・おっぱいをしごき出す作業は舌のはたらきがとても大切
・生後1ヶ月は原始反射で疲れるまで母乳を吸い続ける、2ヶ月以降は随意反射になり満腹になるまで飲み続ける
・乳首を吸う刺激がお母さんの脳に伝わり、母乳分泌ホルモンが作動
・プロラクチン:母乳をつくりなさいと指令を出すホルモン
・オキシトシン:乳腺から乳管に母乳を送り出しなさいと指令を出すホルモン
・オキシトシンはストレスホルモンを抑える、このホルモンがたくさん分泌されると育児が楽しく感じられるようになると言われている
・プロラクチンも子どもを守り、慈しみ、育てる働きをもつ
・頭蓋骨やアゴの骨の成長には舌の発達がかかせない
・赤ちゃんが母乳を飲む動作を繰り返すと、それが刺激になり、結果頭がよくなる⁈
・母乳をしごき出す動作で舌が発達し、その力でアゴを広げることでアゴが綺麗なアーチ型になり、歯並びがよくなる
・簡単に飲める哺乳瓶だと舌の力が十分につかず、アゴの骨の開きが不十分になる
・歯並びが悪いのは人工乳首などによる舌の発達不足が原因かも(仮説)
・話すこと、食べること、危険物の感知役としても舌はたいせつ

2年は続けたい母乳育児

・「母乳が虫歯の原因」は半分本当、半分間違い
・砂糖製品より母乳に含まれる乳糖の方が虫歯になりにくいが、乳糖でも虫歯にはなる
・夜間、授乳をしながら寝かしつけると虫歯が進行しやすくなる
・乳糖はお腹の中の善玉菌であるビフィズス菌の繁殖を助ける作用もある
・市販のミルクでも乳糖を含むものが増えている
・寝る前にプラークを取り除けば(歯磨き、ガーゼで歯をふく)添い寝で母乳をあげても虫歯にはなりにくい
・母乳育児の期間が短いと鳥のような口元(遠心位咬合)になる危険が4倍に
・母乳育児の子どもはゆっくりしっかり成長する
・4ヶ月検診で離乳を指導されてもあせらない
・離乳食を始めるのは親の食事をしている姿を見て赤ちゃんが食べたいそぶりをみせたり、よだれが出てくるようになってからで大丈夫、それまでは母乳をのませる
・離乳食はお母さんの乳首くらいの硬さがちょうどいい
・赤ちゃんは離乳食を舌と上あごでつぶしてのみこめる
・無理な断乳ではなく、卒乳を目指す
・子どもが母乳を自然に欲しがらなくなったら終わりにする
・お母さんの乳首に似た人工乳首:ヌーク(ドイツ)、アベント(イギリス):しっかり押しつぶさないとミルクが出ないしくみ
・2歳までならおしゃぶりを使っても噛み合わせの問題はおこらない
・指しゃぶりをやめさせる本:ゆびしゃぶりやめられるかな

母乳育児で虫歯ゼロ

・ミュータンス菌が出す酸が虫歯の原因
・ミュータンス菌は新生児のお口の中には存在しない
・3歳までは母から子への感染に注意
・フッ素とキシリトールで歯に穴があきにくい環境に
・唾液は歯を修復する

お母さんの歯も大切に

・お母さんがキシリトールを食べるだけで虫歯感染率が5分の1に