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Rock Novel「シンデレラ物語」シナモンロール 3

「この表紙トムさん?」

「そうだよー1987年日本に初公演に
行った頃だよ。今とはお肌が違うでしょう?
この時は化粧のノリも良かったんだよね!」

「ははは〜 毛が凄い量〜盛り盛りですね!」

「エミリー 圭子 ジョンソン
笑い過ぎ🤣〜!」

「失礼〜。この時出会ってたら
私の事なんて振り向いても下さら
無かったでしょうね?」

「って言うかさ、この時は26才で新婚当時だもん!」

「そっか、あたしと同名のエミリー嬢と
一緒だったもんね。」

「エミリー何してた?1987年は?」

「23才で、そうね前の旦那のトムと
私も結婚する寸前かな?88年に結婚して
90年にハワイのパールハーバーに
彼の赴任が決まって。彼、ネイビーオフィサー
だったから。」

「どうしてまた、そんな立派な彼と
別れちゃったの?」

「一言で言えばその通り〜何だけど
彼が立派過ぎたからかな?」

「そっちは?トムとエミリーさんは?」

「それはさ、話すと長くなるし、
まだ心の整理が出来てないんだよね。
俺、ネチっこい男かな?」

「シンデレラの歌詞見ると相当
根暗ですね!」

「ハッキリ言ってくれるね〜あんな!」

「すいません。そこがいい味でシンデレラ
ワールドにハマっちゃうんですけどね。
ファンの人は皆んなそうじゃないのかな?」

「らしいね!俺の声毎朝コーヒーと
共に聴かないと目が覚めないって
ファンの女性が多いよ!」

「そうそう、あなたとスキッドロウ
のセバスチャンの声聴かないと朝
起きれない人多いかも?後アクセル ローズ」

「アクセルは凄いよな、あいつ!
歌詞がユニークで到底真似できないね。
あいつはシリアスなんだけどきつい
ユーモアもあるから面白いよね。」

「あれって、中西部の人の
ユーモアなの?」

「アクセルが生まれたインディアナも
雪深い所だからね、
酒ぐらいしか楽しみない地域だよ。
よくシンデレラのツアーで中西部
は回ったから分かるけど。
平地だからスキーも出来ないしね。
コーン🌽畑ばっかでさ。
ウィスキー🥃でも飲んで騒いで
ジョーク言ってるが関の山さ。
あいつの生まれた街もスバルの工場
位しかない、ブルーカラーの工場街だろ。」

「トムの最初の車は?」

「今はベンツだけど、最初はそうね
それこそスバルのステーションワゴンの
オンボロだったよ。」

「アクセルの故郷で組み立てられた
車ね!」

「そうかもな。『ナイトソング』
ってシンデレラの曲作って時も、そのスバルに
乗ってたな!駐車場であの曲が
頭に浮かんだだよ。」

「トム、もうそろそろ頭整理して
『シンデレラ その昔々』 何て言う
タイトルの自伝でも出版したら?」

「Cinderella Once Upon A Time!」

「ええ!」

「書かないか?って言うオファーは実は
来てるんだよ!」

「何だ〜じゃ書いてみたら?」

「何処から書き出していいやら?」

「私実は、ライターの学校出てるのよ!
美容師になる前は編集者になりたくて!」

「そうなんだ、じゃ手伝ってくれないかい?」

「私でいいの?」

「今、君 エミリー 圭子以上に
シンデレラを理解してくれてる
人はいないよ。この俺が保証する。」

「そうね!やりましょうよ!
じゃ、まず元奥方のエミリーさんとの事
聞かせて?」

「昔々、シンデレラのlogoをデザインした
女がいましたとさ。。。。」

「で?」

「それだけ、おしまい。それだけの女さ!」

「え〜 お話しにならないんですけど?」

「。。。」

「シナモンロール買って来てあげるから
もっと詳しく聞かせて!」

「しょうがないな〜じゃ1ダースお願い
する、あとラベンダーラテも!」

「シンデレラらしいわね!紫色の
ラベンダーカラーって!」

「紫の煙に巻いて逃げたい気分だよ。今!」

「じゃ、ベースのエリックと出会った当時の
お話しからしましょうか?」

「それだったら、奴とは臭い仲だよ。」

「あ、クラブのトイレで出会ったとか?」

「なんで分かるんだい?」

「私もクラブのトイレでは若い頃
色々あったもん🤭ね!」

「何々〜 聞かせろ〜 エミリー圭子の
自伝も!」

「ヒントは69」

「ウッドストック?」

「まー近いかな?性革命だもんね。その年は!」

「教えろ〜」

「シナモンロールとピスタチオラテ
買って来てくれたら話してもいいわよ!」

「何だよ〜結局シナモンロール買って
来るのいつも俺なんだもんなぁ!」

(大笑い)「I Love you  Tommy!
Hurry Up and Go get Cinnamon Roll
before  change my mind!」

The End

1997年
カール トーマス キーファー 36歳
エミリー 圭子 ジョンソン  33歳

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