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Rock Novel「シンデレラ物語」Tupelo Honey Cafe

「ようこそ〜 Tupelo Honey Cafe へ」

「こんにちは〜」

「こちら初めてですか?」

「はい、テネシーに越して来たばかりで。」

「お一人?」

「ええ、」

「じゃ、バーの端っこのお席とかいかが?」

「そうですね。」

「私はオーナーのジェーンって言います〜
よろしく!」

「私は梨沙です。日本人」

「ああ、そうじゃないかなって!」

「どうして?分かるの?」

「服装かしら?なんとなく他のアジアの
人と違って、きちんとした感じかしら?」

「硬すぎる?」

「うーん、なんだろう? 防御してる感じ?」

「なるほど〜 よく観察してるんですね!
ジェーンさんて!」

「ここ、結構有名人も来るからね、
ほらあそこに座ってる人も!」

「どなた?」

「シンデレラのトム キーファー さん
知ってる?80年代のヘアメタル?」

「うーん?シンデレラ 名前は知って
ます。何召し上がってるの、美味しいそうね
あの フライドチキン?」

「トムさん、毎回あればかりなの、
うちのメニューの一番人気の
フライドチキン&ピーカンパンケーキ🥞よ!」

「じゃ、わたしもそれください〜それと
コーヒー☕️ね!ジェーンさん。」

「はーい、梨沙さん!」

「名前覚えて下さってありがとう😊」

「お安い御用よ!それがわたしのお仕事
だもの!」

「簡単そうで、大変な事だと思いますよ、
でも、それをサラリと出来ちゃう
ジェーンさんて素敵ですね!だから
有名人の方達も気楽に来れるのね!
いい距離感で。」

「ありがとう〜 なかなか私の苦労分かって
くれる人が居なくてね。嬉しいわ!
そう言ってもらって、ところでお仕事は
何なさってるの?」

「それが失業中なの。」

「ほんと〜よかったら、ここで働かない?」

「え、今会ったばかりなのに?」

「私は人を見る目があるのよ!梨沙なら
大丈夫!じゃ、一応試験するね。
このコーヒーのお代わりに持って☕️トムさんの
とこへ行ってみて!彼を笑顔に出来たら合格よ!」

「オッケー👌 やってみます。」

「コーヒーのお代わりどうですか?」

「いや、結構十分頂いたよ。」

「そうですか。」

「まだ何か?」

「あの〜よかったらサインいただけませんか?
日本の友人がシンデレラの大ファンで!
ごめんなさい〜ベースのエリックさんのファン
らしいです。」

「ガハハハ〜 俺のファンじゃないんだ!
しょうがないな、君だけだよ!」

「お友達の名前は?陽子です。」

「はい、どうぞ!YoKoへ!」

「ありがとうございます〜。」

「じゃ、これで合格だね!」

「え?聞こえてました?」

「あいにく、俺の耳は地獄耳でね〜
どうやって笑わせてくれるか楽しみだったよ。」

「すいません。」

「エリック持ち出して来るとは、思わなかったな。
ジェフは日本人のハーフだから、そっちかなって。」

「ジェフさん、残念でしたね。ニュースで
聞きました。」

「うん、アレ? シンデレラって知らないって
さっきジェーンに言ってたよね?」

「あ、まぁ〜、、、」

To Be Continued

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