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Rock Novel「シンデレラ物語」パパはロックスター


「パパ、バースデーカードと日本のギター🎸🇯🇵雑誌が届いているよ!」

「日本のギター雑誌?日本から?」

「うーん🧐それが消印がラスベガスなんだ
よね?」

「そうかい。へー俺の昔のインタビューが
載ってるけど、日本語だから分かんないな〜」

「これパパ? 若いね、お化粧してる。
ギンギラの派手な衣装だね」

「俺痩せてたなぁ〜この衣装どっかに
まだあるけど片足しか入らないだろうなぁー。」

「ママもそんな事言ってたよ!
ウエディングドレスとってあるけど
片足しか入んないわ!って。」

「パパもママも40位までは結構いけて
たんだけどね、お前が生まれてから
幸せ太りなんだよ。」

「そうなら、いいけどね。
ストレス太りじゃない?
僕の大学の費用もかかるしさ、
高校までカトリックの私立校で
パパの汗だくの舞台のお陰で、通えた
けどさ!」

「お前は心配しないで、サッカーと学業に専念
してろ、パパは勉強ダメだったけど
お前はママ似で出来が良くて嬉しいよ。」

「パパは凄い人じゃないか!
ファンがあんなに居てさ!」

「ああ、お前位の年から舞台に立ち続けて
来たからな。」

「パパは僕の年位の時にはフィラデルフィアの
クラブでもう歌ってて〜女の子にモテモテだったんでしょ?」

「まあな〜ママには内緒だぞ。
でもそんなのもハタチ過ぎる頃には
飽きてたさ。クラブのコピーバンドも
パーティー生活もやめて昼働いて曲書いて、
早くローリングストーンズ見たいに
ならなきゃって焦ってたね。」

「何歳でシンデレラを始めたの?」

「ベースのエリックとクラブのトイレで
出会った22歳の頃だよ。デビューに漕ぎ着ける
まで4年も掛かってしまったけどね。」

「4年も下積みしたの。」

「そうさ、皆んな俺がジョン ボンジョビに
出会ってシンデレラストーリーで
一晩で有名になった様に言うけど
そんな簡単じゃなかったね、デモテープも
山の様にレコード会社に送たさ。」

「そっか、そんなパパの努力が
ジョンおじさんにも
伝わったんだね、その晩に!」

「アイツのアンテナにピッピと
来たんだろうな、商売の勘どころが
いい奴だからね。」

「パパは商売はダメだよね。ワイン作ったり
しないもんね。シンデレラの何か作ったら
よかったのに!」

「80年代後半に『シンデレラ』って
洋服のブランドは立ち上げてTOKYOにも
店舗出したんだよ。でも人任せだったし
不器用な音楽馬鹿な俺には無理だったわけ。」

「そうなんだ、残念だったね。
衣装は誰がデザインしてたの?」

「俺の元奥さんさ。」

「そうなんだ〜パパは元奥様にも
ママにも随分お世話になってるんだね。」

「ハハハ〜そうだなー。シンデレラだからね
やっぱり女性が裏の主役なのさ。」

「シンデレラ引退して良かったね、
これからが本番パパが主役だね。
トム キーファー が!」

「お前が結婚するまでは頑張る💪よ。」

「苦労かけるね!パパ愛してるよ❣️」

「お前が生まれてくれて本当よかった、
幸せだよ。ありがとうな。」

「神様のおかげだね!」

「そうだなぁ、アーメン!」

The End

2023年1月26日
トム キーファー 61歳の誕生日


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