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Rock Novel「シンデレラ物語」High School Days lll 1979

「Tom Tom  〜」

「ママそのトムトムって言う呼び名
カコちゃん達の前ではやめてほしいなぁ
赤ちゃんみたいだし、僕もう18歳〜だよ。
ここニュージャージーじゃ酒も飲める歳なんだ
からさぁ。」

「トムトムはママのベイビーだもの〜
いつまでも!いいじゃない。それよりか
カコちゃん、泣いてたわよ〜あなたに
コーヒー淹れてあげようと思ったら、
拒否されたって、昨日〜。そうなの?」

「日本じゃ無いんだから、コーヒーは別に
女の子が淹れなくたって、自分で淹れるよ!
って言っただけさ。パパだって自分で淹れて
ママの分だって作ってるじゃない。」

「そうだけど、あなた時々無口で
むっすってしてるから、彼女だって、
どう話していいか分からなくて、
コーヒーでも淹れて〜って思ったんだと
ママ思うけど〜なぁ。」

「うん、そうかもね。後で謝るよ。」

「それがいいわね、お願いよ。仲良くね。
あなただってもうすぐここ出て行くんだし。
今度の日曜日例の卒業祝いのギター🎸買いに行きましょう。」

「ギブソン レスポール!やった〜。」

「あら、カコちゃん、今日は学校どうだった。」

「あ、ママさん、うん、まあまあです。」

「トムトムが話があるそうよ〜 私は
買い物行ってくるわね。」

「行ってらっしゃい〜」

「あのさ、昨日はごめんな。」

「トム先輩、何の事?」

「コーヒー折角淹れてくれるって、
言ってくれたのに、自分でやるからって
僕言ったでしょう。その事さ。」

「ああ、こちらこそ 余計な事して
すいません。」

「じゃ、お詫びに僕がお茶淹れてあげるよ〜
何飲みたい?」

「じゃ、アイリッシュコーヒー!」

「え、アイリッシュコーヒー?
まぁ いいけどママに内緒ね!」

「❓」(どうして内緒にしないといけないの)

「はい、カコちゃん、アイリッシュコーヒー☕️」

「いただきます〜!」

「どう?」

「ホイップクリームが甘くて美味しいですね〜でも
何かクラクラする〜 気持ちいい〜フワフワ
雲の上歩いてる感じ〜」

「アイリッシュウイスキー入れ過ぎちゃったかな?」

「トム先輩〜って 本当〜カッコイイですよね〜
へへへ〜 踊りましょ〜よ!レコードかけて〜
モンキーズ🐒の曲でモンキーダンス💃」

「あれれ〜 カコちゃん〜大丈夫?もう
寝た方がいいよ。」

「朝まで踊ろう〜 トム先輩♫ トム先輩〜」

「おんぶしてあげるから、おとなしく
2階で寝て〜 ママにバレたら大変だよ〜」

〜〜〜〜コケコッコ〜 次の朝 〜〜〜〜

「いてててー頭が割れる〜!何で私
服着たまま寝てるんだろー?!」

「おはよう〜カコちゃん〜」

「あ、ママさん、おはようございます☀」

「何か目の下隈ができてるわよ〜勉強の
し過ぎ?昨日は早くに部屋に行ったようだけど?」

「昨日〜トム先輩がアイリッシュコーヒー
淹れてくれて、何かフワフワしちゃって
覚えて無いんですよ〜」

「アイリッシュコーヒー❗️
カール トーマス キーファー ❗️ちょっと
降りてらっしゃーい!!!」

「何〜ママ!」

「カコちゃんにアイリッシュコーヒー飲ませたの
あなたね〜」

「ママさん、トム先輩怒らないで〜私が
頼んだんです。ホップクリーム入りのコーヒー
アイリッシュコーヒーを!」

「え!それはウインナーコーヒーでしょ!
アイリッシュはウイスキーとホイップクリームよ。」

「え!あたし間違えてトム先輩に
アイリッシュって!頼んだ!」

(大笑い)

「トムトム〜だからって〜カコちゃんまだ
15歳よー!」

「トム先輩、だからママさんに内緒って
言ってたんですね。」

「カコちゃん〜シーィ🤫」

The End 

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