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Rock Novel「シンデレラ物語」リッチーの恋人


「リッチー、起きろよー。リハだぞ。
あ、ごめん彼女と一緒だったのか?」

「ジョン、彼女って?」

「ベッドに寝てる黒髪の年上の彼女?」

「え、これ? ハハハ〜トムだよ!
昨日朝まで一緒に音楽の話してて
そのままトムは俺のベットで
寝込んじゃったんだ。だから俺はこのソファー
でさ。」

「なーんだそうだったのか。」

「お前達最近、仲良いいよな!」

「やきもちかい?」

「まさか!」

「去年の夏ロシアの🇷🇺ロックフェスにシンデレラ
と一緒に飛行機✈️で行ってから、トムと
よく話してるんだよ。」

「どんな事?俺への愚痴とか?」

「まーね!」

「マジで!」

「嘘に決まってるだろう〜トムにお前の
悪口なんて言ったら、もう絶交されるのが
オチだよ。『ジョンにはいつも感謝してる!』
って言ってるんだから、奴はね。弟分の役目
果たしてるんだよ。義理堅いよな。
ま、俺の方が兄貴として、
トムの愚痴聞いてやってるな!」

「どんな?」

「内緒!」

「話せよ、俺とお前の仲だろう〜。」

「しょうがないな〜トムには俺から聞いた
事は言わないでくれよ。」

「ジェフの事さ!俺と同じで酒に溺れちゃう
見たいなんだよ。で、トムは頭抱えてるのさ!」

「そっか、トムの気持ち俺よく分かるな〜」

「悪かったな!ジョン!」

(苦笑)

「ロシアのホテルでもさ、セバスチャン
バックとジェフと同じ部屋でさ、
二人でウオッカあおってたらしいしさ。」

「セバスチャン、俺のママのウオッカまで
飲んでて参ったよ。あいつどうにか
焼き入れないとな!そろそろ。」

「図体バッかりデカくて、奴はまだ
オシメしたガキだぜ、全く!スキッズ ロウの
他のメンバーも困ってるさ。」

「図体ばっかデカいガキって、僕の
のこと? ジョン」

「お、起きたか!トム。セバスチャンの
事だよ!」

「なーんだ、そうか!びっくりした‼️」

「びっくりしたのは、こっちだぜ!
ホテルの部屋入ったら
リッチーのベッドに黒髪の女性が
寝てるしさ、例の年上の姐さんかと
思ったよ。」

「ああ、あの人!何も昨晩リッチーから聞いてないけど。」

「ノーコメント!」

「リッチーさん、彼女とはどこまで?」

「ジョン、うるせ〜よ。尊敬してる
だけだよ。色々芸能界の事教えて
貰ってるだけ。生き字引だよ、彼女は!」

「本当にそれだけかな?怪しいーなぁ。
色男のリッチーさんだもんな!トムも
そう思うだろう?」

「うん、男の僕から見たって、
ほんとチャーミングだよ!話聞くのが上手いし!」

「え?トム それで昨日リッチーの
ベットで?」

「ジョン、やめてくれよ〜僕はストレートですよ。
妻もいます。」

「トム、誤解されるような事言わんで
くれー。それでなくたって、リッチー
スキャンダル多いんだからさ!」

「わり〜わり〜ハハハ〜表現悪かったね。
Coolな奴だよ!リッチーはって事!」

「Cool でもチャーミングでもいいからさ、
酒には気をつけてくれよ〜。
飲酒運転とか、人身事故とか起こさない
ように〜リッチー兄貴!」

「分かってるって!俺より年下の
お前やトムの方が先身を固めて
俺肩身狭いよ!」

「色男は辛いよね!リッチー
僕、女だったら、絶対リッチーと
付き合ってるな!」

「トミー、また変な事言ってるぞ。」

「いいよ、ジョン!
トムもお前もファンもみんなまとめて俺の
恋人にしてやるよ!」

「よ!博愛主義者!」

(大笑い)

1990年
リッチー サンボラ 31歳
トム キーファー  29歳
ジョン ボンジョビ 28歳

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