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Rock Novel「シンデレラ物語」 サイン会

「お前ら今日はデトロイトのレコード屋で
1時からサイン会だぞ!」

「え〜マネージャー そうだったけ?
朝メシ食ってまた寝ようと思ってたのに〜!」

「まだ眠いよ💤🥱」

「その前にいい所連れて行って
やるから頑張って起きろ〜!」

「いい所って〜?」

「旨いダイナー見つけたんだよ!」

「ビッグ ボーイ? パンダロッサ?
デニーズ?」

「ファミレスは俺たちもう飽きたよー。」

「そうだろ〜だから個人でやってる店!
何でもオムレツやフレンチトーストが
美味いらしいよ。」

「俺 朝から甘いのはいいよ。」

「何でもビスケットアンドグレイビーも
ソーセージがスパイシーでうまいらしい😋
トマト🍅スープがあるらしいぞ。」

「いいね!トマトスープとグリルド
チーズサンドイッチ🧀!」

「トム兄貴はツナサラダサンドイッチ🥪
だよなぁ〜いつもレコーディングで
食ってる。」

「エリックはドーナッツ🍩だろ?」

「ああ、俺はダンキンドーナッツと
コーヒーさえあればいいけどね。」

「フレッドは?何食いたい?」

「僕はママが作ってくれる、
レバノン料理が今一番食いたい〜」

「悪いな〜フレッド ここミシガン州の
ド田舎はそう言うのは無いよ。エスニック料理
の店はチャイニーズだけ。」

「チャイニーズの朝メシって何よ?」

「お粥だろ?な、ジェフ?」

「ああ、今度ライスクッカー🍚
お袋に送ってもらって、
ツアーバスのキッチンで自分で炊くよ!
白いメシ食わないと調子出ないんだ〜。」
俺のママは日本人でチャイニーズじゃない
けど。風邪ひいた時は卵のお粥だったよ。」

「インスタントの箱のライスじゃ
ダメなのか?」

「マネージャー分かって無いね〜
日本の米は短米って言って
全然違うの!」

「ジェフ、うちはジャズミンライスだよ。」

「中近東のお前のうちの
米とも全然違うんだよ。粘りっっ気と
甘みがね。牡丹米 カリフォルニア米
じゃ無いとダメ。」

「ジェフリー、お前 コメ評論家?」

「ハハハ〜 将来バンドの仕事が干上がったとき
には、そうね〜米関係かスパイスの
仕事したいね!」

「フレッドが商売人だから、二人で
スパイスの商人でもすればいいさ!」

「スパイス?え〜スパイとか武器商人の
方がカッコよくねぇ?」

「フレッド、お前のコネクションと
口達者を駆使すれば、スパイでも
死の商人でもなれるぞ!」

「トム兄貴、酷いなぁー
俺は ベジタリアンの平和主義者🕊よ。」

「イヤ、お前はニコニコしてても
欲しい物は最後には何でも手に入れる🫲
そう言うヤツさ!」

「フレッド、トムにはお見通しだぞ。」

「へへへ〜 トム兄貴にはかなわないね。
僕 一人っ子じゃん、
パパもママもプロのピアニストで
おぼっちゃま育ちだからね。
バンド辞めたら、バークリー音楽大学に
戻って、映画音楽の作曲でもするさぁ。」

「お前ら〜 もうリタイヤの話しかよ!」

「マネージャーからもこいつらに言って
やってくれよ!俺もエリックも
ロックしかないんだから、」

「フレッド、ジェフ 年長者を
労われよ〜」

「はーい、マネージャーが1番の
年長者だもんね。」

「あー、早く俺を楽させてくれー
兎に角、おとなしく朝メシ食って、レコード屋
回りよろしくな!」

「はーい(全員)」アイアイ サー!」

(大笑い)

皆の将来の予想はほぼ当たって、ギター🎸を
首から下ろした、ジェフはナッシュビルの
料理学校に行って、
シェフになり、自分で開発した
スパイシーソースを
発売する矢先の2021年夏に帰らぬ人となる。
享年58歳

ドラムのフレッドもドラムのバチを🥁
指揮棒に持ち替えて、バークリー音楽大学で
映画音楽の作曲の勉強をし直して
今はTV番組の仕事に就いている。ハリウッドの
美人女優と一緒になってシンデレラ
の1番のセレブになった。90年代半ばメンバー
のうち最初にナッシュビルに移って
スタジオ経営に乗り出したのも彼だった。

ロックしかない、シンデレラの創設者
トムとエリックは?

エリックはシンデレラ城からポイズン
帝国へ引っ越して、向こうでベースを
やっている。ブラッド マイケルと
上手くやってるそうだ!

そして、リーダーのトム キーファー は
勿論、ロック一筋!
シンデレラ嬢とは、お別れしたけど
白雪姫と👸一緒になって(再婚した
相手はナッシュビルの歌手
サバンナ スノー)

自分のソロバンドで2枚アルバムも出して
バンドマンの道に突き進む日々
彼のジプシー ロードは多分
大先輩のジョニー ウインター見たいに
真っ直ぐ伸びているんだろう。2014年
コンサートの途中スイスはチューリッヒの
ベットで眠るように亡くなって
いた。トムのブルースギター🎸の師匠
ジョニー ウインターは享年70歳だった。

The End 

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