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Rock Novel『シンデレラ物語」Elvisに夢中

「リリィ〜起きなさいよ、
サマースクール今日からでしょう
遅れるわよ!もう数学落第点取るから
夏休みも無しでご苦労様!」

「はーい、ママ後5分寝かせてー!」

「もうお隣のトム君迎えに来てるわよ。」

「え、トム先輩もう早いんだから〜!
やんなっちゃうわ。」

「早く身支度しなさいよ、
その間トム君にはパンケーキでも
食べてて貰うわね。」

「サンキューママ、さすが👍ママ!」

「👄口動かさないで、早くリリィ手を🖐️動かして!」

「分かってますって、先ずはこのモジャモジャ
の髪にアイロンかけて!
髪は女の子の命!もうノーメイクでいいか!」

「何その頭、僕がブローしてスプレーかけて
やろうか?」

「うるさい〜 デイビット はあっち行ってて!」

「姉ちゃんより、隣のトムの方が長髪で
💇いいぜ! スプレーバッチりで
メイクも最近してるみたいだよ。」

「トム君はさ、あれが本業で
最近ロックバンドでクラブ出てるんだもん
誰かプロに教えて貰ってるんじゃないの?
写真のポーズとかさ!」

「姉ちゃんも負けないようにね!
ポーズ!」

「いいわよ、プレイボーイクラブで
働く訳じゃなし、私は本の虫だもん。」

「トムがねーちゃんの事何で気に入ってるのが
分からないなぁ、こんな色気ない女!」

「あらー、あんたが知らないだけよ!
私、リリィちゃんの隠れた女の色気!」

「リリィ、デイビット 、
何やってるの、トム君朝ごはん
食べ終わるわよ!」

「もう、あっち行っててよ!デイビット
お邪魔虫!」

「トム〜もうすぐ色気の無い
ねーちゃんがシンデレラの様に灰の被った
モジャモジャ頭で登場します!後はよろしく!」

「あら、大変、エルビスがメンフィスで
亡くなったそうよ。」

「僕エルビスが大好きなんです、
彼みたいになりたくて、ギター🎸も
8歳から習ってきたし。残念だなぁ。
一緒にラスベガスの舞台に立ちたかった!」

「トム君そうだったの、彼はまだ42歳だった
そうよ、ほんと残念よね。」

「ママ、何騒いでるの?」

「リリィちゃん今、ラジオからエルビスの訃報が!ママの青春のアイドルよ!」

「あ、エルビスってあの派手な衣装の
もみあげのラスベガスの?」

「ママが若い時は、エルビスもスーツ姿でスリムでビートルズみたいなもんよ!」

「そうだったの、ちょっと想像つかないなぁ」

「これこれ『監獄ロック』これ今度僕の
バンドでカバーして歌うつもりなんだ。」

「あらー、トム君エルビスの曲も
歌えるの?」

「リリィ、ママもトム君のステージ
見に行こうかしら?デイビット も行く?」

「ここでクラブに入れる人は
ママだけだよ、飲酒は18歳以上なんだから!」

「あら、そうだったわね!トム君は
この1月で18歳になったんだものね。」

「ええ、やっと憧れのステージにこの秋から
立てます。その前に高校卒業してうちのママ
安心させないとって思って、サマースクール
リリィちゃんと取ることにしたんです。」

「あ、もう行かないと遅れちゃうわ!トム先輩!」


「じゃ、行って来ます〜!
僕のポンコツ カボチャ🎃の馬車で
行くかい〜シンデレラ嬢!」

「トム、リリィ姉ちゃんをよろしくね!
2人がエルビスとプリシラみたいになれたら
いいね!」

「デイビット 〜おませなんだから!」

「ママ、プリシラって14歳だったんだよ。
エルビスに出会った時。ねーちゃんは
15歳、トムは18歳で丁度いいじゃない?」

「早いわよ〜そんな話!」

「ママとパパは何歳で出会ったの?」

「内緒🤫!早くパンケーキ食べなさい
デイビット !」

「あ、なんか隠してるでしょ、ママ?」

「あれ、僕が生まれたのって、ママが
18の時だから、お姉ちゃんは?」

「大人の事情があるの!」

「あ、お姉ちゃんってエルビスとママの子?」

「そんな訳ないでしょ!パパと16の時に
結婚して、リリィが授かって、あなたが
18歳で生まれて、その後通信制の高校に
入り直して、大学もママ行ったのよ。」

「ママって偉いね!僕と大違いだ。パパが
僕7歳の時に死んでしまって、ママも
苦労したよね。」

「ええ、だからエルビスの歌聴いて
今まで頑張って来れたのよ!」

「姉ちゃんがトムと結婚16歳で
したいって言ったら?」

「リリィは一度言い出したら、
何処へでも1人で行っちゃう子だから
仕方ないわね。その時は!」

「トム将来、エルビスみたいに人気者に
なちゃったら?女の子にわんさか囲まれて!
で姉ちゃんはトムの乳飲み子を抱えて
途方に暮れちゃってさ。」

「そんな苦労リリィにはさせたくないわ。
苦労はママだけで十分よ。」

「ごめんママ、変な事僕言っちゃって!
きっと姉ちゃんはトムを尻に敷いて
シンデレラの敏腕マネージャーになるよ!」


「女パーカー大佐かしら?」

「🤣ハハハー!もっと怖いかもね!
エルビスは女の子と一緒にいられただけでも
いいよね!トムはお酒も女の子も禁止」

「じゃ何がストレス解消かしらね?」

「やっぱりそれはエルビスと同じ
甘いもの🍰かな?」

「ハハハ😆きっとそうね!パンケーキ🥞ね!
さっきトム君ママが焼いてあげたの
美味しそうに平らげてたものね!」

「うん、ママはお姉ちゃんの為にも
トムの胃袋をしっかり握ってやってよ!」

「いいわよ、エルビスのママみたいにね!」

(大笑い😆🤣)

1977年8月16日
メンフィスにてエルビス プレスリー没
享年 42歳

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