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Rock Novel「シンデレラ物語」One For A Rock’n Roll

「ジェーン!梨沙をちょっと借りていい?」

「トムさん、どうぞ! 梨沙 お仕事は明日からで
いいから、ゆっくり。話してて!」

「え? どうして?トムさん。」

「何でナッシュビルに来たの?」

「。。。」

「何かワケがあるんじゃないのかなと
思ってね、俺違うかな?」

「ごめんなさい、ここTupelo Honey Cafeに
トムさんがよく出没するのは、ちょっと小耳に
挟んでて知ってたんです。ストーカーとか
してるワケじゃ無いんですよ。信じてください。」

「俺も1つ君にさっきウソついたよ!」

「何を?」

「さっき俺は地獄耳だって言ったろう!」

「ええ」

「実はその反対なんだよ。長年爆音で音楽
やってるのがたたってね、職業病だよね。
耳がよく聞こえなくて。ここ見たいな静かな
とこなら会話できるけど、パーティー会場とか
雑音が酷いとこだとダメなんだ。だから
自然と相手の唇を読むようになったんだよ。」

「あ、それでジェーンさんと私の会話も
遠くから唇を読んでたんですね!読唇術!」

「ビンゴ!その通り!」

「あ、クイーンの映画の!
耳の聞こえない、お父さんみたいだ。あ、失礼!」

「ハハハ〜 そうだね。俺の悪口遠くで
言ってても分かるぞ!兎に角地獄耳👂じゃ
無いんだよ。ごめん、つい嘘言ってしまった🤥」

「いいんですよ、じゃお互い嘘つきと言う事で
おあいこですね!(笑)」

「それで君の嘘の言い分を聞かせてくれるかい?」

「私ラスベガスから来たんですけどね、2年前に
近所のヘヴィメタルファンの友人が脳梗塞で倒れてしまって、そのまま息を引き取ってしまった
んですよ。それで彼女のお葬式に行ったら
『I remember you』って言う曲が流れていて
彼女の好きな曲みたいで、Skid Rowってバンドって
知って。Youtubeで観てたら、シンデレラって
バンドと共演してて、それがトムさんで!」

「ロシアでの?」

「はい、そう、セバスチャン バックと
トムさんが歌ってたんです。ツエッペリンの
『ロックンロール』って曲を。」

「それで俺に一目惚れ?」

「違いますよ〜 一耳👂惚れ!」

「え?」

「トムさん、当時は毛がモジャモジャのプードル
見たいだもの、顔なんかよく画面で見えませんよ!」

「ハハハ〜プードルヘア🐩ってそういや
言われてたね。今はテッペンはぺちゃんこだけどさぁ。」

(大笑い) 

「おーぃ 笑ぃ過ぎだぞ!」

「Excuse Me! Mr. Keifer」

「で?」

「それで、何だろこのトム キーファー って
人の声って?!もう声に夢中に
なってしまって、聴きまくりました。」

「そうなんだ。一番声が出てた時だからね。」

「何かライオン🦁みたいでしたよね、
プードルなんかじゃなくてね!ガオーォ!」

「ギャーォ〜 今は野良猫並みー♪ かな?」

「誰かブログで『トム キーファー の声は
猫が尻尾を踏まれた時の様な裏声』って
そう言えば書いてましたよ。」

「俺の声は色々形容されてるんだよ。
好き、嫌いがハッキリ分かれててね。
ジョン ボンジョビみたいにさ
万人向けじゃ無いんだよね。」

「そこがいいんですよね〜 くさやの干物
見たいでね。」

「何その、くさやの何とかって?」

「ま、ブルーチーズ見たいなもんですよ。
日本の食べ物、一度食べたらクセになるって
こと!」

「食べ過ぎて、あたらないといいね。」

(大笑い)

To Be Contitued 

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