Rock Novel「シンデレラ物語」🪭扇子持って待ってろよ!
「フィル!日本の女の子と80年代
扇子🪭持ってクラブで踊り狂ってたって
ほんと?」
「?」
「いや、昨日さ 俺の舞台の前で
扇子持ってたアジア人の女性がいてさ。
あんなの前の奥さん日本人だろ?
彼女だったりして?」
「いや、アイツは絶対もう俺の公演は
見に来ないはずだなぁ。LAから大阪に帰っちゃたしね。落ちぶれたミュージシャンには
懲り懲りだろうよ。」
「そうなんだ。まぁ 俺の前の奴も
来るはず絶対有り得ないけどね。声を
失ったロック野郎には用は無いってさ。」
「俺らってさ、そう言うの肥やしにさ
曲作ってるんだもんなぁ。失恋💔無しには
シンデレラヒット曲の『Nobodys Fool』
生まれて来なかっただろう?」
「ああ、そうだね。フィル
あんたも70年代後半「ガール」でデヴュー
して、解散後 ロンドンでどん底でアメリカ
に越してLAガンズで再起動するまで、辛苦を
舐めただろう?」
「ああ、オレ結構若い時はさ顔が
綺麗でチヤホヤもされててさ、
日本でも人気出て、チープトリックか
クイーンっかって思ってたからね。
思い知らされたよ。顔と声だけ良くても
ダメだってね。」
「ああ、それで何に気づいたんだ?
再起するにあたってさ。」
「やっぱりいいバンド仲間たちかな?
オレ一人の力なんて大した事は無くて
バンドの起爆剤は4人、5人揃ってさ
それぞれが爆弾💣や爆竹🧨やクラッカー🎉
持ってなきゃいけないんだよな。って
気づいたのさ。武器は多いほどイイじゃん。」
「それ全く同感だよ。」
「そうだろう!トムもそう思うよね?」
「ああ。フィル 僕も元美男子として
よ〜く分かるなぁ〜。」
「ハハハ〜 俺には負けるだろー!
1番はエルビス 2番はオレ フィリップ
ルイス 3番はお前トム キーファー って
とこだね。」
「ま、あんたは大先輩だからな、譲りますよ!
でも67歳って信じられないなぁ。
若いよ!フィル先輩は。」
「お!俺を年より扱いする気か!
お前も63だもんなぁ、良くくたばんないで
俺たち90年代乗り越えたよなぁ。
食うや食わずでさ。」
「そうだよな〜 もう商売鞍替えしようかと
思った事もあったぜ。」
「トムキーファー !ナニに?」
「育毛剤とかシャンプー🧴販売。ヘアバンド
用に!」
「マジかよ!」
「ウソ!」
「なーんだ、オレなんて一時はヒモや
ジゴロだったからね。」
「Wow!カッケ〜 フィル!」
「トムじゃ無理だなぁ。お前👄口下手
だもんなぁ。女笑わせられなきゃヒモは
無理よ。笑わせてイイ気持ちにさせてが
ナンボの世界だから。」
「そうなんだ、ハンサムだけじゃ
ダメなのか。」
「ハンサムなんてね、3日で飽きられるさ!」
「じゃ、エルビスの奥方だったプリシラ嬢も
3日で飽きちゃったのかよ?」
「さぁ、まだ映画『プリシラ』観てないから
何とも言えんけど、、、
いくらキング👑オブ ロックンロール🎸でもさ、24時間一緒にいるとなるとね。」
「80年代はさシンデレラは女の子のファンが殆どだったけど、今のトムキーファー バンドは
大体がオッサンファンだもんね。男の方が
義理堅いよなぁ。」
「LAガンズもそうだな。
かわいこちゃん達は何処?
でもお前も日本行ってみろよ!
日本の女性ファンは待っててくれてると
思うなぁ!」
「扇子🪭持ってか!」
「ああ、扇子で顔隠してるから、
騙されないようにね!」
(大笑い😆)
The End
2024年 4月11日(木曜日)
ラスベガス Westgate Hotel
通称 エルビス ホテルの楽屋にて
トム キーファー 63歳 アメリカ東海岸 出身
フィリップ ルイス 67歳 ロンドン出身
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