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Rock Novel「シンデレラ物語」バースデーカード


「何このカード!」

「あ、見ちゃダメ〜❗️」

「この絵俺?」

「ハハハ〜 なんかこの魚の口に俺に似てるな!」

「怒ってない?」

「ちょっとムッとしたけど〜最近オレ
太っちょだしさ、髪が全部抜けて、
フグみたいに🐡もっと腹が膨らんんで
俺だって分かるのが唇💋だけになったら
やだよなぁ〜」


「ハハハ〜」

「サヴァンナ〜笑い過ぎ❗️」

「ファンの子がコレあたのバースデーに
送って来たカードなんだけど、あなたに
渡そうかどうか迷ってたのよ。」

「このカードの意味は『あんたは年を取っとしまったか、水に長く潜り過ぎたか?」』」


「水に長く浸かってシワシワに
になっちゃったの?ってこと?」

「どっちにしろ、お前はシワが増えたね!
って事だろう〜ひでーなぁ!
でも面白い🤣ね!このバースデーカード!」

「トムが笑ってくれて良かったわ。」

「何で?」


「実はファンからじゃなくて、
ジェフの机の中から見つかったって彼の
元奥さんのゲールが送って来たのよ〜」

「ジェフ俺の60の誕生日に送ろうって買って
あったのかい?」

「そう見たいね。あなたの誕生日
2021年の1月に彼カード送りそびれて、その年の
7月に天国へ行っちゃったのね。」

「俺も長い事、奴の電話無視してたからな、
躊躇してカードも送れなかったんだろうな。」

「ジェフからの手紙も入ってたの
『トム、ハッピーバースデー🎂
何とかシェフの学校も卒業して、レストランの
仕事もメドがついたよ。心配かけてすまな
かったね。ギター🎸は俺引退だけど、
これからは シンデレラのジェフラバー
じゃなくて、シェフ👨‍🍳ラバーで頑張るよ!
店にサヴァンナと坊やと食べに来てくれ!
See you Brother! シワが増えても腹が
出ても、髪が抜けても声が出る限り歌えよ!
Love you Tom!
From Jeff」

「(涙🥲 アイツったら〜」

「ジェフらしいわね、いつも
冗談ばっかで!」

「ああ、ツアーバスの中でコメディー映画見ながら俺たちいつもふざけたたよ。
高校生みたいにね!」

「何であんなにお酒に溺れてしまったのかしらね?ギターの腕もジェイク リー並み
だったのに、見た目も瓜二つで。」

「ああ、ジェイクリー見たいに
アクションセンスもよくて、
エリックと二人でギター回して🎸良く活躍したよ。」

「2014年にはソロアルバムも出したのにね!

「ああ、あれが致命的だったのかもな。
1人でクラブ回りするのが奴は耐えられ
なくて、クスリと酒に頼ってしまった。」

「最後のインタビューでもジェフ、
『バンに自分で機材積んでのドサ回り
がこの歳じゃ無理って気づいた。
シンデレラの時はギターテックやクルーが
全部お膳立てしてくれて、
ただ舞台に立てばよかったから!』って
話してたものね。」

「そうだよなぁ、俺だって
シンデレラのバブルの中に長い事いたんだ。
1人で外に出て、最初はクラブで
数十人の前で歌ってさ、2013年の
初ソロアルバムが思ってたほど売れなく
てショックだったもんなぁ。」

「シンデレラの顔のあなたでもソロ
名義じゃ全然売れなかったんだものね。
ジェフも辛かったでしょうね。」

「シンデレラって看板下げて
ないとダメな事ほんと思い知らされたよな。」

「シンデレラのトム キーファー
なのよね、貴方はこれからも多分ずっと。」

「ああ、ジェフリーと俺と
エリックとフレッドとずっと四人で
シンデレラさ!でもアイツが
逝ってしまった、今はもうそれぞれ
皆んな違う道に行くべきなんだよな。」

「エリックはポイズンのブレッド マイケルの
バンドでベーシスト、フレッドはハリウッドの
映画やドラマ音楽のプロジュース、それぞれ
活躍してるんだから、もう貴方も
心配しないで、ソロバンドに専念して。」

「ああ、そうだな!」

「でもこの魚の🐡絵今の貴方にそっくりね!」

「ジェフリーの奴、きっと笑ってやがるよ!
天使👼たちとね。」

「ハハハ〜そうね。私もダイエット
しなきゃ!」

(大笑い)

トム キーファー  2023
シンデレラ 1986年
左 ジェフ ラバー
右 トム キーファー


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