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Rock Novel 「シンデレラ物語」Beautiful Beasts

「あの頃は美しき野獣だったね、
俺らはさ!な!トム モスクワでさ。1989年」

「今はお互い傷だらけの獣!ジョン、最近喉の調子はどうだい?俺なんか6回も喉にメス
入ってるしね。顔にはメス入れてないぞ(笑😆」

「ありがとうな!トムの喉の病気の事
聞いてたから、励みになったよ、手術して
俺も絶対治るって信じる事が出来た。
でもこんな辛い経験て今まで無かったよ。
神を恨んだよ。」

「ああ、1991年に俺も声を失った時は気が狂いそうだったな。ほんと辛かったね。でも神に近づく事が出来たな。祈る🙏事しかできなかったしね。で、ジョンお前のサイドビジネスの方は?」

「そっちの方はね、今度お前が住んでる
ナッシュビルでレストラン🍽️開く事に
したよ。」

「そういえば、ストーンズのビル ワイマンも
ストーンズに居たベーシストの30年の稼ぎと
『スティキー フィンガーズ』って言う彼が
開いたレストランの1年目の稼ぎが同じだ
って言ってたもんなぁ!」

「当たれば凄いけどね。」

「お前はソールキッチンで
経験済みだし大丈夫だろう?」

「分かんないよ、あれはノンプロフィットの
レストランだったしね、
こればっかりは蓋を開けてみないとね。この商売は水物だもの。」

「音楽の仕事がまさしく水物だものなぁ、
こうやってまだ歌っていられるだけで
奇跡だろ?」

「ああ、ファンがいてまだ聴いてくれる事がね。
チャーリーワッツも言ってるもんな。
『インタビューは嫌だけど客席一杯に
したいから受ける事にした。ホールの3列目だけが一杯のコンサートなんて嫌だから。
友人と家族とその一人が恋人だけのが
観客なんて!」

「ほんとだよなぁ〜(苦笑😅)
そんな時代も俺たち通り過ぎて来て、
全く同感だね。ジョンお前も、まだまだ
スタジアム一杯にしたいから、
レストランもワインもやってるんだろ?」

「うん、そうとも言えるな。
何でもするよ!ボンジョビの為なら。」

「俺は音楽以外出来ないから、羨ましいよ。」

「死ぬ時にさ、どんな思いや記憶が
蘇るんだろうな?」

「走馬灯のように自分の人生が映画みたいに
見えるって言うよね?」

「案外、家族と飯食ってるとか、
馬鹿な冗談言ってるとか仕事以外の
記憶が蘇るんじゃないのかな?」

「案外、そうかもな。モスクワの舞台で
ブイブイ言わせてるジョン ボンジョビ
じゃなくて家でおバカな君の姿もね!」

「ああ、だから40年の総まとめで
今回ドキュメントは作ったけどね。」

「それは表の顔でさ。」

「トムは?」

「俺はさ、元々ミックジャガーやジョン
ボンジョビさんみたいに、ロックスター志向じゃないからね。」

「じゃ、何目指して来たのさ?」

「俺?ただのブルースギター🎸弾きのうた歌いさ。」

「カッコいいじゃんかよ!」

「そう? ギター🎸抱いて
眠るように逝くのが本望さ!なんなら最後の
観客が妻と息子とお前だけでもいいなぁ。」

「最後の観客がジョン ボンジョビ様なんて、
ちょっと贅沢過ぎないか!」

「ハハハ〜だろう?数より内容だよなぁ〜」

「なんか俺トムには勝てない気がする。」

「葬式に一千人、駆けつけてくれるよりさ、
13人くらいでもいいから、俺のこと
想ってくれてる奴がさ。」

「俺はそうもいかないよ、ボンジョビ
背負ってるからね。」

「俺はシンデレラの魔法🪄が解けて
自由のソロの身だからね。うん、今
いい感じだよ。観客1000人位の
シアターが最高だね。」

「今度ラスベガスのエルビスが出てた
ホテルでやるんだろ?」

「ああ、楽しみなんだよ。」

「俺も随分前にラスベガスで、プライベートでさ
保険会社のコンベンションに呼ばれてソロで
歌った事あるけど2千人位だったかな?
楽しかったよ。」


「だろ?でもお前はボンジョビ株式会社の大所帯
を食べさせて行かないといけないもんなぁ
エルビスよりも大変かもな?」

「そうなんだよ〜 エルビスの大佐みたいな
マネージャーもいないしさ。」

「ジョン、お前が大佐だもんな!」

「そう、俺 スーパーマンの
キャプテン アメリカ🇺🇸さ!
大統領より責任重大なのさ。」

(大笑い😆)

🥂 「ボンジョビとトムキーファー の新たな声に乾杯!」

ジョンの呟き:
「顔にメス入れてないって、トム言ってた
けど、あいつ髪の毛が随分増えてたぞ!
頭皮にはメス入ってんかもな!ハハハ😹
諦められない事が奴にもあるって事だ!
80年代の元美しき野獣だもんなぁ。
あいつもさ!水が滴る男が見惚れるほどの男」

The End

2024年 3月
トム キーファー 63歳
ジョン ボンジョビ 62歳

2人とも喉の病気を克服して、2024年は
スケジュールが一杯!



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