海外のAI事情~中国編Vol.1~

こんばんは。
「日本のAIって実際どうなのよ?」と言われることも多いので、海外のAI事情を少しずつご紹介したいと思います。

世界中で実際、どこがAI進んでいるの?
と言われますが、一際目立つのが中国なんです。

論文数世界TOP

AI Index 2018で発表されているように、AI論文においてはヨーロッパ全体が多いですが、国としては中国が1番多いのです。

2030年には16兆4000億円規模へ

中国政府はAIを国家のセキュリティ面や犯罪の防止、都市交通の整備に活用しようとしています。
政府の支援もあり、AI分野で世界をリードするポジションを目指し、2030年までにAI産業を1500億ドル(約16兆5,000億円)規模に成長させようと加速しています。

そこには3段階成長推進計画があると言われています。

1、AI産業の全体、応用技術を世界水準にし、2020年に約2兆5000億円のAI基幹産業と、16兆4000億円のAI関連分野の市場規模を計画
2、AI業界の法律や技術理論の整備、ブレイクスルーを2025年までに起こし、一部の技術を世界トップの基準へ引き上げ、製造、医療、農業、都市、国防などの幅広い分野に反映する計画
3、AI、テクノロジー、アプリケーション分野で世界のトップになり、業界を牽引するリーダーになる


中国政府が選ぶAIトップ5社

政府の支援も熱い中国ですが、政府が選ぶAIトップ5社に以下のような役割を与えています。

・バイドゥ(自動運転への役割)
・アリババ(スマートシティへの役割)
・テンセント(医療診断におけるコンピュータビジョンの発展)
・iFlyTek(音声認識に強みを持つスタートアップ)
・センスタイム(顔認証テクノロジーで世界をリードするスタートアップ)


AIアナウンサーがデビュー

実際に政府だけでなく、メディア戦略も取られており、2018年に話題になったのが、中国メディアでAIアナウンサー。
実在のアナウンサーの映像と声を利用し、表情やしぐさもつけてニュースを読むようになっています。


政府の戦略やメディア戦略としてもまさにAIを最重要視している中国において、AI人材事情はどうなっているのでしょうか。
次回は中国のAI人材事情を書きます。

期待・サポートいただけると更に頑張っちゃいます!