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私のキャリアを変えるもの

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これは、Funds Advent Calendar 2023 16日目の記事です。
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■ はじめまして

2023年2月にファンズに入社し、もうすぐ1年。
事業開発部 アライアンス新規開拓担当の前田です。

自己紹介を簡単に、と思ったのですが、経歴がうまくまとまらず…今回は私の自己紹介でお時間をいただければと思います。

というのも、私はママ歴16年ですが、16年間子供の成長に合わせて仕事を変えて来ました。専門って何?って聞かれると困るほど、バラバラです。 
子供との生活を中心に、今なら何ができるか挑戦の場を変え続け、現在携わらせていただいているFundsの事業開発という仕事は、今の自分にとって、とてもフィットするように感じています。

ママ軸で見た私の自己紹介、「育児と仕事の変化」を振り返りながらご紹介したいと思います。


1. 新卒から出産まで

新卒でドイツに本社をおくSIEMENS社に入社。
心臓や脳をはじめとしたX線を発生させて血管の診断をする装置を専門とするエンジニアデビューです。
部署で女性が入るのは初めてだったので、”ここで中途半端だと女性はもう入れなくなってしまうかもしれない”と勝手にプレッシャーを感じ積極的に仕事を取りに行っていました。装置がメカとソフト両面で複雑な上にどんどん進化していくので週末も世界共通のナレッジベースを眺めていたり、短期に経験を積むために深夜でも先輩の仕事にもジョインしたりと、文字通りワーカホリックに過ごしました。海外出張に寝坊して自腹を切る羽目になったり、ここで書くことはできないようなやらかしもしてきております。
そんな中、取引先の病院で旦那さんと出会い結婚🎉
ちょうど結婚のタイミングでフィールドから本社へ移り、出産まで4年半程、エンジニアとして従事しました。

2. 出産後の働き方は…

■ 長男0歳、私26歳
キャリアを捨てることへの不安もありつつ、保育園には入れずに自分の手で子供を育ててみたいという気持ちもありSIEMENSの退職を検討していると、2008年当時にしては超画期的な、「フルリモート環境」を上司が準備してくれました。出社する際は子供用に予備部屋を準備してくれるなど託児も不要のありがたい環境です。ここではVIP顧客向けサービスの企画等で約4年従事しましたが、2人目を出産後に立ち上げたビジネスと掛け持ち。
育児は、夫の忙しさがMAXだったので全て一人でやっていました。日中は子どもたちとパワー全開で遊び、夜子供が寝た瞬間にビジネスアワーをスタートするハード系。
この時の考え方としては、「大変ついでに全部やってしまえ」でした。今思い出しても、ただただ楽しかったとしか言えない。若いって素晴らしいです!

「今日はどこ行こうかな~」と
考えるのが毎日楽しかった!
どうせなら、みんなまとめて教えちゃえ!と
定期的にお預かり教室も。


3.夫の留学で、一家アメリカへ

■ 長男4才、次男2才、私30才
夫の留学が決まり、日本の仕事は全て畳んで一家でアメリカへ。
現地では、ひょんなことから近所の子供向けにクラフト教室、バイオリン教室、大人向けにアクセサリー教室をオープンすることに。幼いころからやっていたバイオリンや油絵の特技が役立ちます。
また、せっかくならと貯金をはたいてペンシルベニア大学でビジネスコースをとり、その間学内でディレクター秘書も経験しました。子供達はプリンシパルに気に入っていただいた、毎年オークションをやっているようなセレブなスクールに。私のアクセサリーはセレブなママたちからプチバズりをしました。
一生ここにいたいと思っていた2年と少しで帰国が確定。泣く泣く日本に戻ります。

2人とものびのび育っています!
プリスクールでの演奏会
同僚と


4. 帰国、アルバイトでアパレルへ


■ 長男6才、次男4才、私32才
帰国後の子どもたちは英語メインでカルチャーショックも大きく、合う環境、習い事を探したり試したりで3ヶ月ほど経過。
憧れていた女性社長が経営する輸入マタニティショップが新店舗立ち上げで時短バイトを募集していたので参画。意外に適性あり、バイトながら副店長として1年半。新規企画やPRも積極的に行い、店舗が入っていた百貨店で表彰されたことも。
この時の私のパッションは、ママになってもおしゃれできるよ。子連れで行けるレストランたくさんあるよ。休職しても戻れるよ。今悪阻でも必ず終わるから。子供って何があってもママのことが一番好きなんだよ。と、「プレママに夢を与える!」ことでした。
休みの日にはクラフト教室を再開。

クラフト教室
マタニティショップにて


5. アルバイトでスタートアップへ


■ 長男8才、次男6才、私34才:
少しずつオフィス勤務の仕事に復帰したく、次男が小学生になったタイミングで、たまたま紹介いただいた不動産テックのWealthPark社へ。仕事は不動産部門で海外オーナーの物件売買時の手続きや収支の管理を担当。
スタートアップはハードなイメージがありますが、同時にとても柔軟。毎年夏には子供を連れてアメリカにがっつり1ヶ月行かせてもらいました。
学童に入れたくなかったので、英語を話すシッターさんに来てもらったり、習い事を充実させたり、かなりコストがかかりましたがいい経験をたくさんしましたし、必要な期間だったと思います。また、週末働いているママ友と預け合いもして近所に戦友がたくさんでした。

NYのサマースクールへ


6. スタートアップで部署異動、社員に

■ 長男11才、次男9才、私37才
子供も大きくなってきたのでアルバイトをしていたスタートアップで部署異動し、久しぶりの社員に。
コロナ禍で受験生も抱え、そしてSaaSのカスタマーサクセスという初体験だらけに日々苦戦。WealthParkは、「カスタマーサクセス(RMに近いイメージ)」という職業がまだ世の中に浸透していなかった時代から試行錯誤を繰り返し、現在では100社以上の企業へのシステム導入、活用支援を成功させている会社です。
上司や同僚、お客様に恵まれて成長し、ロイヤル顧客を中心に約30社担当、後半はプロダクトマーケやFintech事業も兼務しました。海外含め出張や残業も多く、日々のママ業はかなりの工夫が必要でした。それでも、ゼロイチも拡大も経験させていただプライスレスな経験がたくさんで、今でも当時の上司や同僚たちとの時間は私にとって最高の刺激であり癒しです。
またその間小学校のPTAでは3年間副会長も務め、2人の子供の中学受験も終え、だいぶ欲張った3年半でした。気づけば40代に…!

素晴らしい経験の連続でした!


7.  転職、ファンズへ✈️


■ 長男14才、次男12才、私41才
何故か次男の中学受験日に、ファンズ入社初日を迎えるというダメダメな転職計画。受験と前職の引き継ぎでの疲労に加え、金融用語や聞き慣れない言葉だらけで眠気との戦い。上司である取締役に八つ当たりするなど(反省…)ひどい初月にて、ファンズライフをスタートしました!

■ 今私がやっていること

自社の資産運用サービスの商品を自社プラットフォームだけではなく、他の企業(主に銀行、証券会社)で取り扱っていただくため、事業開発としてアライアンス先の新規開拓を担当しています。
「Fundsはいいサービスなので取り扱ってください」では当然、「うーん、良さそうだけど、別になくてもいい」と共感いただくことは難しいので、提案先金融機関さまの課題を見つけてそのソリューションに繋げる施策として提案をするようにしています。
「一緒に新しい世界を目指していきましょう」と同じ目標を持てる協業が実現するとWIN-WINが単発で終わらず、「次は何をしましょうか!」とお客様から期待いただけるはずと信じています。
そして、この仕事は今まで意図せず経験してきたすべてのキャリアがベースとなってこれから成長させていけるものだと思っています。

入社して、協業が実現したプロジェクトのプレスリリース
 光文社VERY × Funds   (2023/8/7)
 みんなの銀行 × Funds  (2023/12/15)

■ キャリアを変える必要があるときは

今自分がやりたいこと、優先すべきと思ったことがあれば早々に認めて受け入れてしまうことが早くて正解と思っています。
それが、もしかしたら当初目指していたことから外れるかもしれません。しかし、むしろ想定していなかった世界からの学びを得るチャンスというのもなかなか出会えるものではないと思っています。
私は幼い頃からアトリエに通い油絵を描いていましたが、描きたいものと違う物ができてしまったとき、「やってしまった!ここからどうしよう!」と巻き返しを必死に図ります。そんな時こそどんな画集でも見たことのないような新しい作品ができたり、結果としてまだ見ぬ世界だった範囲まで、自分の世界を新しく広げられた感覚を得ました。
特に油絵は失敗しても描いた絵に重ねてまだまだ描けるんですよね。むしろ真っ白のカンヴァスより、重ねて描く方が深みのある色や厚み、時にはたまたま重なった凹凸も良かったりするので、あえて新品には事前に別の色を塗ってからスタートすることもあるくらいです。
まだ見ぬ世界は、今までの経験の凸凹の上に広がっていくので、年をとればとるほど吸収するものが多い気がします。

これから目指したいこと

今まで1番喜びを感じてきたことの共通点は、提案によって人や組織を変えること、もちろんいい方向にです。

- エンジニア時代では、「プロアクティブな契約の価値」のナーチャリング。
- マタニティショップでは、まだ見ぬ世界への「不安」を「この先の楽しみ」に。
- カスタマーサクセスでは、やる気の持てないお客様とこそ「予想外の展開のドラマづくり」

Fundsでも、「投資をあたりまえに楽しむ世界」へのムーヴメントを、金融界のメイン企業として推進できるよう貢献していきたいなと考えています。

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