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細田作品を一気見した後の「竜とそばかすの姫」

待望の新作、みなさん見ましたかね。
見ましたよね。
ありがとうございます。

これは映画館で世界観を楽しむ作品だなと思ったので、Hulu解禁される前に映画館で見ましょう。

なんといっても興行収入がすごい。
この映画のターゲット層は20-30代で、アニメーションに興味がない人でも楽しめる。そんな映画はこの時期にないのではないかと思うので、ブルーオーシャンに人を呼ぶことができる。
東宝、やるではないか。

確かに、『東京リベンジャーズ』や『ハニーレモンソーダ』とはまた客層が違うし、『ファブル』や『キャラクター』の方が客層は近いが、もう終映が近い。
『岬のマヨイガ』や『鹿の王』はまだ公開は先だし、『ジャングルクルーズ』とはまた客層が違うような気がする。
東宝の独占場はいつまで続くのだろうか。。。。

という余談はさておき、今からが本題。

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50億人がすれ違う
美しくも残酷な仮想世界。
ベルの歌声は世界を変える

自然豊かな高知の村に住む17歳の女子高校生・すずは、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。

曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。

数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。

やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探し(アンベイル)。

<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。

現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。

もうひとつの現実。もうひとりの自分。
もう、ひとりじゃない。
すごくサマーウォーズ感があり、美女と野獣かよ!と突っ込みたくなった人も多いでしょう。私もその一人です。
こちらから引用

劇場でこそ見る映画。本当にそう思う。
音楽も世界観もテンポ感もワクワクしながら見てた。
一回も飽きることなく吸い込まれる感覚とドキドキ感は細田さん〜〜!
って感じです。

ツッコミどころはたくさんあったけれど、なんかそれもどうでも良くなってしまうような感動を覚えました。中毒性あり。

中村かほさんの歌声や、もう一つの世界だからこそさらけ出せる自分など美しく、頼もしく、世界の広さにドキドキしながら見て、ちょー面白い。

ほんと、まだ見てない人は早くこのドキドキを体感してほしい。

じつはの実は、この映画を見るために、細田作品とジブリ映画、できるだけたくさん見てみました。そんな自分の視点で感想を書いてみようと思います。

1. 細田さん作品に対して感じる印象

自分的細田さん作品ランキングは
1位 サマーウォーズ
2位 オオカミこどもの雨と雪
3位 バケモノの子
ですかね。
残念ながら私はミーハーなので『未来のミライ』はみてる途中にどうしても寝てしまいます。あは。
また、各作品ごとに感想を書いていこうと思いますが、世界観が好きという観点と、ストーリーの感動という観点、自分が感情移入したり考えたりできるという観点、主にこの三つでランキングを作っている気がします。

ちなみに、サマーウォーズは全然泣けなかったけれど、あの真夏の畳の感じや白で包まれた世界、必死で主人公が戦いに行く姿がとても好きでした。
花札とか、日本らしい世界を中心に書いてて、それも好きだった。

で、この作品はランクインしませんでした。ぴえん。

なんでこんなにも感動したのにランクインしなかったのか。
ここからは、目次の2に移ります。

2. 『竜とそばかすの姫』のストーリーに思ったこと

それは現実と異世界の違和感を拭いきれないことだったのかなあと思います。なんか評価しているみたいで嫌だね。(笑)

すごい異世界なことをしているのに、虐待という現実的な問題に立ち向かうから、現実として考えたらおかしいでしょ!ということに突っ込みたくなってしまいます。

最後の部分とか、いや、友達なら助けに行かないのかよ!とか思っちゃったし、虐待している父に立ち向かうシーンもあまりにも危険すぎる。
ファンタジーならファンタジーとして解決してほしいなあとか思う。

だから、映画館で考えながら映画を見てしまうと、ふと現実を考えてしまった。現実的な問題は現実的な解決策を見せてほしかったなあ。

だから、音楽や美術などのアートではものすごい感動をしたけれど、ストーリーは考えれば考えるほど、現実的に考えてしまって引いてしまう。

少しここの理解をするのが難しかったなああとか思ったり思わなかったり。

3. 映画の考察

これはみんなに聞きたいんだけど何個か疑問が残っていて、これはあと数回映画に行って考えるしかないと思っているんですが、、、

○あの白いてるてる坊主は一体誰??
○あのAIちゃんはなんで竜と一緒にいるのか??
○なんであそこまで有名な少女になったの??
○最終的に何をメッセージとして伝えたかったの??

この辺、自分はこう思うな〜とかありましたら、コメントください!!
私はもう一回見て考えます。

ストーリーに社会性が組み込まれていても、その社会性が本当に社会性があると言えない気がした、この映画。
むずいな。

最後に

やっぱり、映画のワクワクさとかを好きとする人たちと、ストーリー性を考える人で意見が大きく分かれるこの映画、めっちゃ面白い。
でもあのワールドにワクワクするのも悪くないと思うんですよね。
好き。

まだ『竜とそばかすの姫』を劇場でご覧になってない方。早く見なはれ!


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