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見ることは創造すること

「鎌倉時代を見たかったら、そこに鎌倉時代があるようなつもりになって見ることだ。別に鎌倉時代だけではない。平安時代だって、江戸時代だって。
“見る”ということは、ある意味で、“それを見ながら、見るべきものを再創造していく作業”だ。だから人は、色々な時に色々な見方をする。人に教えられて、今までとはまったく違った見方をしてしまうようになる。“見る”ということは“発見する”ということで、“発見”とは、“そこにないものを探し出すこと”─つまり“創造すること”なのだ。」

橋本治『ひらがな日本美術史』


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