虚無感だ

私は何を食べているのか


毎日毎日、毎夕食後に家に存在する洋菓子やチョコレート、ナッツなどを
片っ端から口にしないと気が済まない。落ち着かない。


でも
ほんの数秒前に食べ終わったお菓子の味が、もう思い出せない。
ものの数秒で、すでに思い出せなくなっている。
それは次にまた上から胃に流し込まれるお菓子の味が、すぐに覆い被さるから。



それでは私は、一体何を食べているのだろうか。

“お菓子を”食べているのではない。


私が食べ続けているもの、それはきっと、
私の中に生まれ続けている “虚無感”だ。

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