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水での水分補給は危険?!

これからの時期、脱水に気をつけないといけない。
その為に少しだけ、体の仕組みとスポーツドリンクについて
理解しておくと良いです💡

脱水には3種類あります。
●ナトリウム欠乏性脱水(低張性脱水)
●水欠乏性脱水(高張性脱水)
●混合性脱水(等張性脱水)

[ナトリウム欠乏性脱水]は多量に発汗・下痢していて
水分以外の電解質(ナトリウムなど)が排出され
結果的に血液濃度が薄まっているにも関わらず、
水分補給に水を選んでしまい、更に血液中の
濃度を薄めてしまった時に起こる脱水症状。
したがって、水飲んでるので喉の渇きの症状がでません。
嘔吐・頭痛・意識障害が特徴となります。
こわいですね😥
☝️なので、多量に発汗する夏場の運動時や食中毒などで多量に下痢
しているときの、水分補給に水を選ぶと危険です。

●[水欠乏性脱水]は自分で水分摂取ができない
子供や高齢者に多い。
発汗・下痢などで水分が排出されているのに
水分自体を補給しない時に起こる。
すると、血液中の水分量が減り
血液の濃度が濃くなる。
血液濃度が濃くなると浸透圧の関係で、細胞内から水を引っ張る。
したがって細胞内の水分も減少する。
喉が渇き、口腔粘膜などの乾燥を感じる。
体温が上昇し発熱を伴う。この時に、尿量の減少もあるので
運動後などに尿の色が非常に濃いと感じる時は
水分摂取量が
足りていないと判断して
水分補給回数・量を増やす意識をしてください。
☝️したがって、この時に水を大量に飲むと血液が薄まりナトリウム欠乏性脱水につながるので、
どちらにせよ、多量の発汗時の水分補給に
水はダメということです。

ちなみに、発汗時に塩を直接舐める方や
塩飴やタブレットを食べる方を見かけます。
多量発汗時にこのような塩分の取り方をすると、
電解質血液濃度が濃くなり脳が、
水分欠乏性脱水を起こしたと錯覚する恐れがあります。
必ず水分と共に摂取してください。

[混合性脱水]は上記2人が同時に起こった状態です。
脱水の中で、このタイプが最も多いです。
症状に喉の渇きがある為、このときに水を飲むと
ナトリウム欠乏性脱水に繋がりやすい。

以上のことから、多量発汗を伴う夏場の運動時に水はダメ。

水分補給法には2種類あります。
●アイソトニック
(ポカリ・アクエリアス・グリーンDAKARA・miuプラススポーツ・ビタミンウォーター)
●ハイポトニック
(アミノバイタル・アミノバリュー・イオンウォーター・アクエリアスゼロ・VAAM)

[アイソトニック]は、通常時の血液中電解質濃度と等しくしてある。
なので、運動前後に向いている。

☝️ただ、発汗しだすと血液中の電解質の濃度が
下がってくる。
その時に、通常時の電解質濃度と等しくしてある
アイソトニックでは、合わなくなってくる。

運動時にアイソトニック飲料を飲んでお腹が
タポタポした感覚を経験したことありませんか?
あれは、通常時の血液電解質濃度ではなくなっているために
吸収速度が落ち、胃の滞在時間が長くなってしまったからです。
だから多量発汗しているときは
[ハイポトニック]が向いています。
ハイポトニックは、通常の血液電解質濃度よりも
低くしてあるものです。
多量発汗しているときは、ハイポトニック飲料を
飲むと最も、吸収速度が速いです。

OS1などの経口補水液はハイポトニックの一種です。
更に糖質を抑え、ナトリウム量を増やしたものです。
このような経口補水液は、脱水症状が見られた時に
非常に有効なので、リスクを伴う夏場に
準備しておくと安心です。


(電解質とは、イオンとも呼ばれ体内で浸透圧などを調節するものです。ナトリウム・クロール・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどがあります)
(浸透圧とは、濃度の薄い溶液と濃い溶液が
濃度を均一にしようという働きが生じて
濃度の薄い溶液が濃いほうへ移動すること)
↑濃度の濃い方に、水が引っ張られると理解すると覚えやすい💡


写真:ポカリスエット公式サイトより

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