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天安門事件

写真を観て、入社4年目だったかと思い出す。

入社以来、やっていたプロジェクトの多分終了間近だった気がするが、前後の記憶はない。

ある日、上司の上司の所属長から、呼ばれた。いきなり中国に出張しろと言われた。だがパスポートを持っていなかった。すぐ取れと言われた。当時、ほとんどの社員は持っていた。何故なら、会社が費用を出すので、でも私は、海外に興味ないし、忙しくて旅行も海外は考えられないから、面倒くさくて放置していた。住民票も実家のままで、自動車免許の更新時には、実家に住民票を取ってもらっていた。業務命令だから仕方ないので、会社ではなく、敷地の外の公衆電話に向かった。何故なら、その時、既に上海で学生暴動が起こった事を新聞で観ていたので、取り敢えず実家に電話した、親が出て『なんね?』、『いや、何でもない』と電話を切った。

職場に戻り、『留守でした。明日、もう一度電話してみます』と言った。所属長は、ブチ切れ『*#〜%@』と言い放ち、私は自席に戻った。
しばらくして、同じプロジェクトの後輩が呼ばれ、結局、そいつが出張に行った。

出張が終わって、帰ってきた後輩は、宴会の時に、中国の蛇酒を私に差し出した。臭かった。臭いが口から出て、周囲に充満しているかと思うほど。

先輩が私に『経験積ませるために、行かそうとしたんだと思うよ』と言ってきた。

私は、何も言わず。貝になった。

後輩曰く『自分以外の他社は皆部長クラスだった』

その後、後輩は、『天安門くん』と呼ばれたのは言うまでもない^_^

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