2024.03.10

彼を語る。という行為はここ数年わりかし避けてきた。
これと言った理由はあったりなかったりするけれど、語りたくても一旦立ち止まって考えて、結局語れなくて良さを伝えられなくなっていく自分がいたのも事実なのね。
 
 
近いと言えば近い存在。同じ地元出身だし、共通の友人もいるし、偶然ライブ会場で見かけたこともある。新幹線の座席が前後だったこともある。
 
ずーっとこんな距離感。出会う運命だったらとっくの昔に出会ってる。それでも交わる世界線を選んで来なかったのは、これからもライブに行かせていただきたいと思う唯一の方だから。
 
 
 
 
この2日間、高橋優さんのライブに足を運んできました。
語弊のある言い方になってしまって本当に申し訳ないのだけれど、これ以外の言葉が見当たらないからそのまま使わせてもらいます。
 
 
 
まーじで2日前まで行く予定じゃなかったのよ。笑
 
 
 
年度末を前にいよいよ忙しいピークに達していて、2週間で休憩取れたの3日だけ、お昼ご飯抜きお菓子を間食で毎日残業、ストレス過多及び精神崩壊して気付いたらチケットのリセール取ってた。
 
無意識だった。
 
 
 
元々彼の弾き語り胡坐スタイルが好きで、高橋優とは?を何をもって示すのかと言ったら胡坐だろうと昔から思っているところもありました。
 
派手な演出も施さない、「高橋優」の声と音だけの空間。こちらからしたらなんたる至福とでも言えようものです。
 
12月よりもさらにパワーアップしていて驚愕でした。
でかい口あけて、でかい目かっぴらいて、でかい声で唾を飛ばしながらギターかき鳴らして歌う。そんな彼が好きでした。
 
高橋優が高橋優してて心底嬉しかった。最近の曲はわからないけれど、昔好きでよく聴いていた曲をたくさん聴けたのが純粋に嬉しかった。初日に歌ってた「雑踏の片隅で」とか本当好きだったんよね。今日は「クラクション」に変わっててそれはそれで久々に聴けて嬉しかったです。
 
彼をトレースして楽曲を制作したり、それを何らかの形で披露したり出来たとしても、「それ」っぽくはなるけれど「高橋優」にはなれない。誰もなれない。
 
唯一無二のシンガーソングライターであり、天賦の才能を持った音楽界の所謂Giftedである彼になんて、誰もなれやしないし追いつけない。なんならこのツアーでまた少し離されてしまった気さえしています。
 
思えば彼の音楽を聴くようになってから14年です。
14年という歳月を長いと取るか短いと取るかはその方次第なのだけれど、個人的には短かったなぁと思いました。
 
ライブが楽しいと思えていた時期。
ライブが楽しくないと思ってしまった時期。
でも何周か考えてみて、やっぱり高橋優の音楽が好きだしライブに行きたいと思えた今。
 
 
たくさんの貴重な気持ちの変化を経験させてもらって、私の高橋優歴は15年目を迎えようとしています。
 
 
崩壊した精神の破片ひとつひとつを修復するかのようなスッと心に沁み入る声のときもあれば、ストレス溜め込みまくった私の代わりにがなり声でボロクソ叫んでくれたり。心のリセットボタンをぽちぽち押していただけた至福の2日間でした。
 
 
日高くんの音楽が私を全肯定して「みんなで幸せになろう」と「生きてていいのだ」「生きててよかった」と思わせてくれるものならば、優くんの音楽は「俺はいつでもここで唄ってるから行ってこい」「いつでも戻ってこい」と言ってくれているかのような温かくて愛おしいもの。
 
 
そんなことを思ったライブだったよ。
 
 
 
音楽してる方及びアーティスト、ミュージシャンと呼ばれる方は変態かクズしかいないと信じて疑わないのだけれど、ひょっとしたら彼は両方持ち合わせているのかもしれない。だって47都道府県弾き語りツアーなんて変態じゃなきゃ出来んよ。あと人間は大抵クズ()
いやこれは誤解を招く表現なのは重々承知だけれど、人間はクズくらいがちょうどいいと思うんよね。
 
 
とは言え大好きなアーティストさんなので、どうか幸せであってほしいと願っています。もちろんお仕事も順調+αでいてほしいし、プライベートも彼の大切な方々と大切な日々を歩んでほしい。どうか君に幸あれ。ほんで地元に帰ったらゆっくりしてほしいな。
 
 
私は変わらずにライブに行きたいと思ったらその気持ちに正直に行動します。日高くんもビーファもそう。優くんもそう。
 
秋田に帰ったら犬と遊んで、友達と会って、馴染みの店に飲みに行く。
 
 
変わらないために変わっていく日々を生きていきます。
 
 
 
 
 
 
 

ちなみに来月も秋田に行くのだけれど、こうやって秋田に帰る口実を作ってくれる優くんには感謝しかないです。ありがとう🫶

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