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ストレッチの効いてないGパン


「ジーンズ」っていう呼び名になかなか馴染めない。

自分の中では永遠の「Gパン」なのだ。

時間とともに物の呼び名もどんどん変わっていって、いまでは「スラックス様の長いズボン」のことを「パンツ」と普通に呼んだりするんだよね。。。パンツなんて(*/∀\*)「女の子がそんなの大きな声でお外で言うもんじゃありません!」って怒られた世代(笑)今では「ショーツ」という新たな呼び名を獲得して、こっちは外で普通に言ってもそんなに恥ずかしい氣持ちにならないんだけど、それって子どもの頃にどう呼んでたかの影響なのかも知れないなと思う。

そういえば「デニム」っていう言い方もある。デニムって言うとおおよそはジーンズを指すけれど、それって生地や素材のことであって、洋服そのものを指すわけではないよね?デニムのジャケットとかデニムのスカートって感じで。


ベストは昔、チョッキって言った。チョッキを変換してもそれらしい漢字が出てこないので、外来語かなと調べてみたら「ジャケットの下のシャツの上に直接着る=直着(ちょくぎ)」が語源とされているという説や、他にも「ジャケット」が訛ってそうなったとかの説もあるけれど、結局は「日本生まれのカタカナ語」以外のはっきりした語源はわからないそう。

同じ様なものに「ベスト」と「ジレ」がある。

ベストはアメリカ英語だそうで、イギリスでは通じないどころか、タンクトップの様な肌着を指す言葉なんだそう。私たちが使ういわゆる「ベスト」はイギリスでは「ウエストコート」と言うそうだ。

「ジレ」はフランス語。中世の貴族社会で上着の下に着るものだったそう。

所変われば呼び名も変わる、いろいろ面倒っちぃね(笑)


話をGパンに戻そう。


初めて買ってもらったGパンは幾つの時だったか、もう忘れてしまったけれど、確か「ベルボトム」と呼ばれる裾の広がったタイプの少し色の薄いブルーの生地のものだった。大人に近づいた氣持ちになって嬉しいような氣恥ずかしいような不思議な感じがしたものだった。

昔の子どもだからさほど脚も長くない。裾上げされてしまったベルボトムは広がりがちょびっとだけの「偽ベルボトム」に見えた。


その頃からGパンといえば、綿100%のゴワゴワしたものという勝手なイメージがあった。あったのだけど、最近見かけるものは、ほとんど綿混タイプの柔らかいストレッチ素材のもの。

確かに脱ぎ着しやすい。履いていて疲れないのも楽で良い。良いんだけれど・・・それでもやっぱり綿100%のゴワゴワGパンが、たまに履きたくなる。これも幼い頃の刷り込みのせいなんだろうか?


今から7〜8年前に、とあるアウトレットで買った日本製の綿100%のGパンがいよいよ擦り切れてきたので、買い換えようと同じお店に行ってみた。

店内を見渡してみたけれど、綿100%のゴワゴワは置いていない。3周ぐらい探してみたけど、全部ストレッチ素材。あらら、時代は変わってしまったのね。。。

お店の方にも確認したけど、今はストレッチ素材が主流なので〜という残念なお返事。アウトレット店だしね、そうか、なら仕方ない。でもここのGパンの形が氣に入ってるから、やっぱりココで一枚買うことにしよう。


子どもの頃とは違って、ストレートの形のもので裾上げしてもらう。平日なのでさほど待たずに仕上げてもらえた。ストレートは裾上げしてもそんなに形は変わらない。「偽ストレート」は免れた。


新しいGパンを買ってきた。ストレッチ素材のそれは、綿64%、他はレーヨン、ポリエステル、ポリウレタンの混紡だ。履き心地はとても優しい。立ち座りもスムーズでとても楽。


それでも・・・

やっぱりどこかで綿100%のゴワゴワGパンを、探して買ってしまいそうな予感がしている。


もうすぐ冬が来るというのに、履くものがGパンだらけになるかもしれない・・・💦



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