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聞こえること 伝えること


「これは言っとかないと!と思うこと」がなかなか伝わらない時、だんだんと声が大きくなるのは私だけ?いや、きっと私だけではないだろう。

高齢者に話をしていると、そういう状況が増えてくる。

声がどんどん大きくなって、そのうち伝わらないことにも焦れてきて、声の中にトゲが含まれるようになる。そうなると相手には「はい!私、怒ってますよー」ってことだけが「伝わる」。

違うのよ!私が言いたいのは!伝えたいことは「いま、私怒ってます」じゃなくて、話してる内容なのよ!😤ふん!って・・・ほらね?やっぱり怒ってるやん🤣


声を大きく張り上げて、ゆっくりはっきり言っても、伝わらない。なんで?なんでわからないの?なんで伝わらないの?ちょっとした悲しさはすぐに腹立たしさに変わってゆく。。。

そうして・・・どんどん声が大きくなって、それに伴ってイライラしてきてしまって、感情もエスカレートしていって、どんどん不機嫌になっていく。こちらがそうだから、聞いている側も同じく不機嫌そうに。。。

そんな時間はとても不毛。

何回も何回もそんな経験をして、相当お疲れが溜まってきた。


そこで決めた。「もう大きな声は出さない」

「欽ちゃんの仮装大賞」の採点ゲージみたいに、不機嫌のボルテージが上がっていっちゃうような状況はとにかく避けたい。なので試しに「大きな声は出さない」ミッションを自分に課すことにした。


大きな声は出さないから、普段よりちょっと近づいて話す。もしくは、ゆっくりはっきり普通の声で、何度も話す。声は荒らげない。


何度か普通に話してみると、やっぱり伝わったり伝わらなかったりする。

それでも、今までと違ってこちらの声が小さい(いや、普通の音量なんだけどね)とわかると、話を聞こうと注力するようになる感じがみてとれた。


ここでふと思う。本当に全部、話して伝えないといけないのかな?


伝わっても伝わらなくても別にいいのかもしれないね。


そう思った瞬間、肩の力がフッと抜けた氣がした。


会話は普通にした上で、大事な用件は紙に書いて渡すことにした。


そうだ、それで良かったんだ。


会話って「必要事項を伝える手段」ではなくて、相手とのコミュニケーションを楽しむツールなんだ。

そう思えてとても氣楽になった。

必要事項は「書いて渡して、読んで理解」してもらえばいい。


だいたい「これは言っとかないと」と「私」が思ってるだけで、聞く側はそんなに大したことだと認識していなければ、大声で怒鳴って何言ってるんだ?!って話だもんねぇ。


私も日時、場所、その他大事なことはスマホのメモやカレンダーで管理しているじゃないか。一回聞いただけで全部覚えていられるかといえば、自分でももう無理な年齢になってきている。

日常に追われて、心の中のゆとりの部分が狭く、硬くなっていたなぁって思った出来事。

少し心がほぐれてきました。良かった良かった🎶のお話でした。


読んでいただきありがとう💕



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