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カキツバタをいける


「何れ菖蒲か、杜若(いずれあやめか、かきつばた)」というのは「ことわざ」なんだと、今改めて知ったちろりです(笑)

「どちらも優れていて、選択に迷うことのたとえ」だそう。菖蒲も杜若もよく似た美しい花で区別するのが困難なところから、こういう風に言われるようですね。


確かに・・菖蒲と書くと「ショウブ」とも「アヤメ」とも読めるので混同しがち。

アヤメとカキツバタとハナショウブ・・・本当に見分けるのが難しい花たちです。


見分け方は花びらの付け根にポイントがあるそうで。
付け根に「網目状の模様」があれば「アヤメ」
「黄色い筋模様」があれば「ハナショウブ」
「白い筋模様」だと「カキツバタ」
と見分けるようです(勉強になった!)

網目状なので「アヤメ」
黄色い筋があるので「ハナショウブ」
白い筋模様は「カキツバタ」


前置きが長くなりました・・・💦

今週のいけばなは「カキツバタ」のお稽古でした。

アヤメ科のお花に関しては、自然にいける場合もあるのですが、今回は「様式」という、いわゆる「型」が決まっている生け方をすることに。

水盤に七宝(しっぽう)と呼ばれる花留めをおき、そこへ葉っぱやお花を挿していきます。

七宝(しっぽう)
()や ◇ の場所に葉や茎を挿す花留め


ここ2年ほど、春のこの時期にお稽古がお休みになっていたので、この時期にしか出回らない花材のお稽古が出来ませんでした。
燕子花の様式もそのうちの一つ。なのでとても久しぶり💦

以前にお稽古した時のメモノートを見たり、教本を見たり、先生にお聞きしたりしながら、なんとか生けあがりました。

燕子花の様式
お花は左奥と右手前にそれぞれ一本ずつ入ってます

自然な葉っぱを一旦バラして組み合わせていけることから「葉組み」とも呼ばれ、これがなかなかに難しい・・・💦
自然に生えている株の葉っぱ同士なら、葉のカーブやうねり方が近いので葉っぱ同士が沿い易く、出来るだけそれを使うのだけど、別の株の葉っぱを組み合わせる時もあり、そうすると隙間ができちゃったり(もちろん出来ちゃったらダメなの┐(´-`)┌)

葉の長さや表/裏、花の長さ、葉の先のとんがった「爪」の向き、どの順番で組み合わせるか・・・など細かく決まっていて、それらが表現する季節によっても変わったりします。(なので、覚えるのはとても大変💦)

今回は「春・3株」というカタチになりました。


決まり事が多くて、大変な面もあるけれど、実は私、割と葉組みのお花は好きなのです。
なぜなら「無心」になれるから😝

ひたすら、葉っぱの束から「ここに合う葉っぱはどれかな〜」って探して合わせてピッタリいった時の『ヤッタァ!感』が好きなのですね(笑)


と、ちょっとマニアックなお話になっちゃいました。

今日も読んでいただき、ありがとうございました🎶




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