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思い出の小部屋 ちろり

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いろんな思い出 備忘録 忘れないように
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#ショートストーリー

すごい寒波の思い出

今年は寒さが厳しい冬になる、昨年の秋の終わりごろにはそう言われていましたね。 確かに1〜2月はかなり冷え込む日も続いて、ベランダの多肉植物たちが凍っちゃわないか心配をしたけれど。私の住んでいる関西では、雪は何度かちらついただけで積もらなかった。なので、寒さ的には普段の冬とさほど変わらなかったという感じ。 春の暖かい日差しの中で、思い出した大寒波に遭遇したお話。 ひと冬だけ、アメリカのオハイオで過ごした事がある。場所はエリー湖に面しているクリーブランドの郊外。その年は記録

行間にあるもの

テレビやSNSを見ていて思うことがある それは文字通り「文字通りに受け取る人が多い」ということ 文字通りだからいいじゃないかって 思うかも知れないんだけれども それってね 文字や行間の意味を考える力が弱ってる証でも あったりするんじゃないかと思うんだなぁ 書かれた文字の通りに解釈して 素直でいいねって言われていいのは 小学生の間だけじゃないのかなってそんな風に思う 学校の勉強が良いなんて全く思わない 思わないけれども 国語の授業に 「それら」が示すものは何?だとか

甘酒に思う

甘酒は桃の節句に飲むものだった。 子どもの頃の記憶。 ちらし寿司と小さなお雛様。ひな祭りケーキはまだなかったけれど。 誕生日が2月の末なので、お友達を呼んで誕生会も兼ねたひな祭り会。 酔っ払わない甘酒で乾杯。 お雛様にも誕生日を祝ってもらった思い出。 全てが手作りの小さな宴。 小さなお雛様はガラスケースの中からそれを見つめていた。 ひなあられはガラスケースの前に置かれていた。菱餅はお道具の中にあった小さな造りもの。 みんなで歌を歌ったり。 誕生会なのでプレ

落ちてきたら

紙風船で遊んだ記憶 広げるのも、膨らますのも、とても氣を使った記憶 そろっと広げないと、破れちゃうんじゃないか 膨らましすぎて、破裂するんじゃないか 薄いペラペラした紙でできているのに そっと空氣を入れるとまん丸になる わぁ•*¨*•.¸¸☆*・゚ ふんわりまあるい紙風船 打ち上げてみる 最初はそっと なかなか高く上がらない だんだんと力を強くする それでもやっぱり、あんまり高くは上がらない それどころか、綺麗なまん丸じゃなくなってくる 打つ手に力が

おはじきとビー玉

この光が好きだった まん丸で中に風車のような色とりどりの模様のあるビー玉 ざらっとしたデコボコした平べったいおはじき どちらも光を受けて キラキラ輝いて おはじきを並べたり指で弾いたり 畳の上ではうまく滑らなくて テーブルの上で遊んでいたら怒られた 懐かしい思い出 ビー玉は遊ぶというより ただただ綺麗だなぁって眺めていた ガラスコップに入れてお花を挿す花留めに使ったり ただのまぁるいガラス玉なのに存在感があって まだ子どもだったのに懐かしい感じがして