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【大人バレエ日記】大人バレリーナのマスク事情

着替えもレッスン中もずっとマスク。

そんな状況にもすっかり慣れてきた。

熱中症も心配されるこの猛暑、汗でマスクの中はドロドロ。。でも何のその。

ジャンプなんかマスクなしでもしんどいのに、マスクしたままなんて。。死ぬ

と思ってたけど、今は普通にやってる。

こんなおばちゃんでも、ちゃんと環境に適応できていくんだ。人間の体ってすごい。


最初の頃はどのマスクが一番ラクか、息がしやすいか、いろいろ情報交換も盛んだった。

先生がやってるマスクが特別に素敵に思えて(同じのをすると上手くなる気がして)似た色や素材のを探したこともあったなあ。


いっときのマスク探しブームは一段落し、今はみんなそれぞれ自分のお気に入りに落ち着いてきた感じ。

私も、不織布から布、ウレタンといろいろ試し、最近は肌にやさしい綿100%の手作りの布マスクに落ち着いた。


ただ、そのマスクの下に秘密兵器を仕込んでるツワモノもいる。

マスクが妙に顔から浮いていて、話すたび、ふがふがとマスクが上下するので問い詰めると、実は・・・とこんなのが出てきてびっくり。

いや、それならそれだけで使えばいいのに、上から布マスクじゃそりゃフガフガなるし、ずれて使いづらいでしょう。

と笑うと、みんな顔隠れてるのに自分だけ表情丸見えは恥ずかしい、のだそう。

なるほど。今はみんなマスクでどんな時もポーカーフェイスを気取ってられるけど、本来私たちは、難しくてできない時や間違った時、ヘトヘトで苦しい時、そりゃあ表情豊かに感情を表現していた。

なのでマスクしてる分、そういう自分の醜い表情を見ずにすむというメリットはあるのだ。

舞台で笑顔になれるよう、マスクの下で笑顔の練習すればいいのだけど、そう簡単にできたら舞台であんなガチガチのコワモテにはなりません笑


という私も、実はマスクの下の仕込みものを持っている。

それがこれ。

SNSでプロのオペラ歌手さんが「歌うと窒息しそうだったけど、これで息ができるようになった」とお勧めされてて、すぐに購入した。

確かにマスクの下に空間ができて息しやすいんだけど、ピケターンで首を切ると吹っ飛んでいきそうになるという弱点が。。

固定できるフックがついてるので、マスク側に細工をしようと思いつつ、ものぐさなのでそのまま放置している。

使い捨てじゃないし1個で十分なところ6個もあるし、この先一生コロナが続いても大丈夫。

じゃなくて、もったいないから使わないとなー。


ところで、このマスクでのトレーニングに慣れてきた大人バレリーナたち、先日は帰りのロッカールームでこんな会話まで飛び出した。

「私たち、絶対体力ついてると思うのよね、このマスクで」

「そうよね!酸素たくさん吸えないから心肺機能がすごく上がってると思う」

「高地トレーニングと同じなんだよね!羽生くんといっしょー」


かの羽生選手と同じとのたまう、どこまでも前向きな私たち。

「でも彼は若いから。私たちは気をつけながらやりましょうね」

という戒めの一言にも大きく頷き合うのでした。


さ、お盆だけど今年は関係ない。

今日もレッスンへゴー!








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