最終出勤day



上京してすぐ働いた会社の最終出勤だった!

途中引越しをしても遠かった。毎日7時に起きて8時に家を出ていた上に毎日呼吸できないくらいの満員電車だった。満員電車はまじで仕組みとしておかしい。早くこの世から無くなって欲しい。


寝坊して10秒で家も出たし、夜行バスで朝に最寄駅に着いてそのまま出勤もしたし、徹夜からの出勤も何回もしたし、時間なさすぎてトイレで履歴書も書いたし、課題の締め切りが間に合わなくてMac開きながら家出て電車で立ちながら動画書き出ししたし、一時期は出勤→学校→夜勤もして狂ってたし、撮影からの出勤もした。

ご飯食べる時間もないままオンライン授業受けたるために走って家に帰ってるときに惨めと不安でポロポロ泣いた。作業があるから両手を使うご飯を食べれなくてずっとパンとかおにぎりしか食べれてなかった。仕事中マジで何回も寝てしまった。泣きながらメンタルがやばいので休ませてくださいって電話したりもした。




絶対いつか報われるし良いことが起こると思って、毎日毎日、東京で生きていたなぁ。

東京来てしんどかったことたくさんあったんだけどその生活にはこの職場があって、全員本当に見事に優しい人で母ちゃんや親父みたいな人ばかりで、でもお姉さんみたいな人もいて、出勤すればジャニーズの話してくれる人もいて、研修で教えてくれる時にここ大事だよってモニターに油彩ボールペンで丸書いちゃう人がいて、ロッカーのどこにお弁当入れたか忘れて脱出ゲームみたく全部開けてる人がいて、スターウォーズや映画の話ができる先輩がいて、無理しないでねって私を娘みたく思ってくれる人がいて。ピアスかっこいいじゃんねって褒めてくれた先輩がいて、正社員にならないか声かけてくれた上司がいて。



他のことがしんどくてもこの場所に来れば何となく安心できたから(仕事も楽だった)、他のことを頑張れたなと思う。他の事がいっぱいいっぱいすぎてそんな大事な職場にたくさん迷惑かけてしまった事だけが本当に申し訳ない。


自分でも何でこんな働くか分からないんだけど、働いてると安心する。カメラや学校と社会人を兼業することは私にとって体力的に吐くほどしんどくても、精神衛生面は基本とても良かった。0から1を作るのが苦手と気づいたりカメラマンとして疲弊してしまっても、社会人として働けば何者でもない歯車の一つになれた。個性も人間性もセンスも色味もバランスも構図も忘れて無になれた。目の前のことをこなすだけで存在価値が何も揺らがないで済んだ。




今後は、そうもいかんのだろうか。いやでもそれよりやってみたいことあるし。後悔はしてないけどこうやって色んな遠回りをしてるから何回も、やりたいことがあってごめんなさいと色んな人に謝る人生になってしまった。


この一年弱毎日休憩時間パソコン開くか寝てるかしかしてなかったから休憩中先輩が頑張ってねってチョコをくれた。いつか写真見れる日楽しみにしてるねって言われたりもした。

菓子折りとか用意しようと思ったけど時間なくてすっかり忘れた。


みんな辞めること知らないみたいだからしれっと辞めたいんだけどお世話になった人に何も言わないのは薄情なんだろうなぁと思った。
あいさつをするのと、しないのとでは、正直どっちが正しいのか私は本当に全くマジで分からない。


とても話の合う先輩に何回もマンダロリアンシーズン3見たか?と言われていたけど全然見てなくて、最後に話したくてマンダロリアン見た。動画見てる暇なんてなかったけど色んな音の中見た。何のお礼にもなっていないけれど何かのお礼のような気持ちで見て感想をちゃんと伝えて楽しく話そうと思った。結局話せたけど最後の最後にその人だけに挨拶しなかった。私はこういうところがある。


結局たくさんお菓子をもらったり、連絡先交換したりして、泣きそうになるから走って帰ってきた。私は最後まで人の目を見れなかったなぁ。



職場に恵まれた人生だ。前職も本当に大好きで辞める時みんなに手紙を書いた。

話が噛み合わない返事をした時、前職の同僚がよく「おっ!絶好調だね。アスぺゲームしようぜ!」と言いわざと会話を成り立たせないゲームをよくした。最終的に呂布カルマの言い方で「やっぱこいつ強えわ。何も言うことねえわ」で褒めてくれるコンプライアンス最悪のゲーム。でも私はそれが本当に嬉しかったし面白かった。みんなこうなって欲しいと思うくらい、助かった。たまにグループLINEでもしたりする。そんな友達が出来たのも嬉しかった。


場所、家からは遠かったんだけど勝鬨橋や汐留は本当に最高な場所でいつも海に来ている気持ちになったし夜景も本当に綺麗だったから大好きであった。遠かったけど。


何の話だったか。
いやはや、頑張ります。やりたい事があってごめんなさい。本当にありがとうございました。お世話になりました。最後の最後で顧客を呼吸と誤字しまくってすいませんでした。
何かあったら戻るけどきっともう会うこともないし、皆さんに何か嬉しいことや悲しい事があっても私は知れないしどうしようも出来ないんだけれど、存在自体は忘れないのでどうか、どうか勝手に健やかに、生きてください。


オバタ


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