苦手なものの話



私のストレスの一つにアウトプットが上手く出来ないことがある。一つのことにいくらでも言葉が出てくることがあって、それを上手くアウトプットできない時(時間の余裕がない、ピンとくる言葉がない)そういう時にとてもストレスが溜まってしまい仕事中も何も手につかなくなる。挙句には寝る時間も削ってでもちゃんと言葉にしなきゃ忘れてしまうと焦る。脳のキャパが少ないのでね。耳栓ケースくらい。


私は化粧がとても苦手だ。
やり方が分からないのもあるけどやり方とはまた別のほぼ精神論の話で、化粧をしてると自分自身に"なに少しでも可愛くなろうとしてるの?なに1mmでも愛されようとしているの?"と言われてる感覚になり全然駄目になってしまう。ダメダメ王国の王になる。"なにしてんの?"と言われてる感覚になる。そもそも私は鏡を見るのがとても苦痛で苦手なんだけど、その苦痛よりも不安が勝ってしまうから鏡を見てられないと正気を保てない。「これ以上愛される理由が減ってしまったら終わりだ」と思っている。どっちにしろ詰んでいる。

本当は全然少しでも可愛くなって良いし愛されようとして何も悪くないのだ。


大好きな本の一節に下のページがある。

髪質が変わるなら坊主にだってして良いと思っていたという一言は凄い。

この前友達と旅行に行って、友達が睫毛が抜けた私につけまつげを教えてくれると言った。目の大きさが違うから2年研究したと言った。可愛いから絶対に似合うと言ってくれた。ぼそぼそと似合わないのに何してるんだろという気持ちになると正直に話した。今の彼氏に出会って褒めてくれるようになって自信ができたから今度は私がそういう存在になるねと言ってくれた。「私化粧して良いの?」とアホみたいな質問をしたら「全然いいよ、大丈夫だよ」と言ってくれた。

化粧が上手くいったり、したいと思った日もあるはずだからそういう日のことを思い出したりする。この日の、化粧して良いよって言葉を思い出すことにする。

ピアスを開ける行為、なんとなく自傷行為に似てるなと急に四つあけて思った。明らかに傷つけている。でもちゃんと可愛くユーモアに繋がるからコスパが良い。

オシャレってなんでするの?と友達に聞きまくっていた時期がある。みんないろんな言葉が返ってきて、思考を持っていて最高だった。

愛されるためにやっていたけど""誰かのため、という前提で行っていたことには全て、その手前にもう一つ前提があった。自分のため。""

苦手なことに穴が空くくらい向き合って、打開策を見つけないといけない。じゃないと同じことの繰り返しな気がした。


どうしてもこの話を覚えている間に書きたかった。

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