生きてる時に見る走馬灯



真っ赤な嘘という曲ばかり聴いている。
お先は冥々だと思っていた歌詞が、お先は明々だった。ちゃんと明るかった。先入観は良く無い。


私の好きな漫画のセリフで「人の人生を変えてしまうほどの人間て、どんな奴だ? 」という言葉がある。

生きていると色んな人に出会うんだけどその中で、人に影響を与えてる人をたまに見る。多数に影響を少なからず起こしている、ループ世界の中のデジャヴみたいな人。
そういう人へのなり方が分からなかったから仕組みもずっと分からなかったんだけど、ずっと漠然と、とても凄いなと思っていた。圧倒的に人柄やその人が培ってきたものだから凄過ぎるのだ。尊敬する。

会社の友達が髪を何回も染めてピアスもとても開けていてそれに感化されて何人も髪を染めたりピアスを開けたりした。
私自身ピアスを沢山開けてる強い女を見てすっごく良い〜〜!と私も開けたりした。
あの人が絵本が好きだと言っていたのが引っかかっていて久々に絵本を買った。
美味しいもののことを考えると焼肉や冷麺を奢ってくれた友達のこと思い出す。
ぽろっとその人が最近ハマってる芸人を教えてくれたから軽い気持ちで予選を見たら面白かった。
とても可愛い靴下が売っていてプレゼントで買ってあげよう!と思ったけど気を遣わせるかなと思ってやめた。
前に面白いと言っていた本を再度確認したら詳しく教えてくれてやっぱりまた読もうと思った。
大事な曲と教えてくれてその曲を聞くたびに思い出すようになった。
路地裏を歩くたびに私が撮るような写真を撮ったよと送ってくれたビルとビルの隙間の写真が頭をよぎる。
一緒にご飯を食べて夜中に買い出しに行ったりしたことを仕事中や夜中に思い出した。

私の頭にはたくさんの人が住んでいて色んな場所や色んな事で色んな人を思い出してる。他の人間もそうしてるんだろうか。私も誰かの脳に住んでるんだろうか。きっと人は生きてるだけで影響を与えてるのかもしれない、と思った。急に。それが人と関わって生きることなのだと思う。

よく人は他人のことを見ていないよと言うけど私は見ている。だからナナメな見方を沢山してしまうし人の視線が気になる。誰も見てないけど、誰かが見ている。

死ぬ前に脳をかけるものを走馬灯という。じゃあ日常で普通に生きてる時に脳をかける走馬灯はなんていうんだろう?と思って、走馬灯 スペース 生きてる時 で調べた。中坊が走馬灯に関することを書いた知恵袋しか出てこなかった。そんなもんだなと思った。そんなもんである。


私は本当に9,10月が働きまくって本当にメンタル的にしんどかったんだけどあの時期にとてもSixTONESとラジオに助けられていた。

起きれないから寝れないと困った時ラジオのおかげで罪悪感はなかったし、色んなものに逆行している時に「正しさのまわりで頭を抱えてる」という歌詞に安心をしたし、「どこかへ行こうそのための花束を」という歌詞でどうにか踏ん張れた。

その時に聞いてた曲をひと段落ついた今聴くとどうしてもその時のしんどさや、焦りが出てしまって今は聞けなくってしまった。(元気前借りソングと言っている、主にST、フィギュア、うやむや、光る兆し。応援ソングを聞けなくなったのは致命傷過ぎる)でも今穏やかにいれるための"盾"になってくれたと思うとまた感謝と愛が溢れてくる。人生単位でお世話になるんだと思う。

欲しいCDが届くはずの日に届かなかった。色んな寂しことや耐えがたいことが何個もある。その時に「俺はジェシー担当だぞ‼️明るくて強いんだぞ‼️」と思うと明るく色んなことを解決できるようになった。まあ仕事は休んだりしちゃうんだけど。ライフハック過ぎる、俺の推し。ありがてえ〜。

そんな9,10月に出会ったものに私はあり得ない執着を持っていて、その時期に公開されたこの曲に対してもとてもその執着を爆発しているんだけど(聞くたびに泣いてしまう爆泣きソング)、この今回のファーストテイクのアレンジが最高であった。
音源は儚く噛み締めるように歌うんだけど今回のアレンジがとても明るい曲調、そして6人の表情で、ああこの曲は悲しい曲じゃないんだ!!!!!!泣きながら笑うようなちゃんとどこまでも前向きな曲だったんだ!!!!!!ととても嬉しかった。

私は永遠は無いと本当に普通に思っていて、考えたく無い!とかじゃなくちゃんと向き合ってどうしたら良いかを考えたほうがいいと思っていて、その中でそれを歌って、寄り添ってくれる曲があるなんて、この曲を知ってる私達は無敵すぎる。この曲を知ってる人の未来が明るく無いわけがない。家族にも親にも甥っ子にもおばあちゃんにも、この気持ちである。

色んなものを捨ててでも手に入れたいものはなに?とずっと思っていたけど、色んなものを捨ててでも失くしたくないものなのかもしれない。


もしかして私は関わった人全てに良い思いをさせれると思っている?勘違いしている?出会った人やこれから出会う人なんて沢山いるのに嫌な思いをさせまいとしている?と自分で思うことがある。一人一人への思い入れのコスパや効率が悪すぎると思うことがある。その度に知ったこっちゃねえよバカが上等だと思う。


マスクもしてるし可愛いのかは分からないけど舌ピアスを開けた。ピアスを開けるたびに頭に住む朝井リョウが「身体にちょっとした穴をあけて金属をつけ、何がどう変わるんですか?」と話してる声を思い出す。
でも私はこのピアスのおかげで強そう!と、トリックアートのように思われるよう願いを託しているのでウキウキでピアスを開ける。舌ピアス、相性が良かったのか血も出なかったしもう短く出来た。

化粧もちゃんとしたい。自分にちゃんと生きて欲しいと思ってる。自信を持って生きて欲しいと自分に対して思っている。

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