見出し画像

薬剤治療が奏功しにくいわけ

がん細胞はさまざまな変異が起きて均一な細胞集塊ではなく、多種の細胞からなる不均一性(異質性heterogeneity)を獲得 

結果、転移や再発の際に原発巣と異なる表現型を持つ

腫瘍の成長に適した遺伝学的変化を獲得した細胞が選択されていくため

薬剤治療が奏功しにくく、再発リスクが高い

転移の際には遺伝子変異による新規の悪性形質を獲得することで

原発巣とは異なる性格をもった腫瘍が転移巣で形成され治療が難しい

大腸がんの多段階発がんモデルにおいて

染色体不安定性

マイクロサテライト不安定性

MMR遺伝子不活化と過剰メチル化など

複数の遺伝子変化が起こって不安定性を促しがんを発育させる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?