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今日という日の使い方

今年は9.11の話をよく見聞きしました。
あれから20年 
お亡くなりになられた方 
ご関係者の方
謹んでお悔やみを申し上げます。
私はその後世界を駆け巡った一つの詩を
よく思い出します。
「最後だとわかっていたなら」
(作:ノーマ コーネット マレック)
です。
https://www.sanctuarybooks.jp/saigodato/poem.html
はじめて目にした時
読み進めるうちに涙が溢れました。
私には
まさしく
「あの日が最後だとわかっていたなら」 と
思わずにはいられない日があるからです。
1997.4.10
一人息子が小学校の入学式を済ませて
5日目の朝 
丸々と太った我が子を抱きしめたのが
私にとってその日でした。
それ以来
汗っかきのあの顔も 
ぷくぷくした小さな手も
愛らしいあの声も 
永遠に私の前から消えてしまいました。
昏睡状態で28日間
頑張ってくれたわが子を自宅に迎え
痩せて冷たくなった身体に寄り添いました。
その晩過ごしたときは
もう涙も枯れて出ませんでした。
突然の出来事に大事なものを亡くした時
後悔の念は自責の思いとして膨らみ
生涯 波のように押し寄せてきます。
しかし 
多くの人は「明日はまた来る」と
思って生きています。
もしそうでないとわかっていたら
決してしないであろう時間の使い方を
しています。
普段 むかつく配偶者 
いうことを聞かない子供 
口うるさい親
でも よく考えてみると 
そこが私たちの居場所です。
9.11も含め 
毎日様々な事件や事故がニュースで流れます。
その原因を突き止め
解明し解決しする力を
持つことはできないか?
徒労かもしれないが
常に試みはしています。
しかし 
それは 世界が 社会が 
一人一人が変わることなく
無理な話です。
せめて 
その原因を知ろうとする努力と 
その結果を悼む気持ちと
そして振り返って 
一人でも多くの人が今日という日を
大切に生きることを願うのみです。
「貧乏な人とは
 少ししか物を持っていない人ではなく
 無限の欲があり
 いくらあっても満足しない人のことだ」
ウルグアイの元大統領 
ホセ・ムヒカ氏の言葉です。
聴かせたい人がたくさんいます。
悲しい出来事を繰り返さないために
「なぜ起きるのか」を知るとこは重要です。
そして
「繰り返さないために何をすべきか」は
もっと必要なことかもしれません。
その第一歩は
まず
「本当に大切なものは何か」を知ること
そして
今日という日の使い方に
あるのかもしれません。

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