ノンクリスチャンとの結婚で、自分の偏見に気づいた話

私はクリスチャン2世として育ち、葛藤の末にクリスチャンでない男性と結婚しました。
(式だけは教会で挙げました)

今日は結婚後、私の宗教観がガラリと変わった話です。
夫の実家は、日本の大多数の宗教観で暮らしていました。初詣に行ったり、クリスマスを祝ったり、そして伝統仏教の檀家です。

私も主人の実家がお世話になっている、お寺の住職さんとお話しする機会がありました。
そうしたお付き合いのなかで、その住職さん時々
、ホームレスの人たちをお堂に泊めていることを知りました。

「掃除くらいしろって言ったら、出て言っちゃってねえ」と笑いながらおっしゃっていました。

その話を聞いたときは、衝撃でした。
私は主に、クリスチャン1世の母親から、
「お寺は金儲けだけ」
「坊主は偽物」
「人のために尽くしているのは、キリスト教だけ」

と言われて育っていたからです。

全部、嘘じゃん!と…。
もちろん、いい加減なお坊さんもいることでしょう。でも、それはキリスト教の聖職者にも色々いるのと変わらない。
いかに自分が、言われたことをただ受け入れているだけだったかに気付かされました。

ただ、母も私に嘘をついたのではなく、見ている範囲が狭かったのだと思います。
またクリスチャンが皆、こう考えているわけでもないでしょう。

一方で、私がいた教会の聖職者が、同じキリスト教のよその宗派(メジャーどころ)についても「あれは教会ではありません」と言っていたのも事実です。
キリスト教に限らず、「うちこそが本物」という発想はどこの宗教にもあって、そう信じているからこそ、わざわざ特定の団体に所属するわけですから。

私はクリスチャンでない男性(いわゆる異教徒)との結婚を通して「うちこそが本物」という発想の危うさに気づきました。
他宗教の相手との結婚も、なかなか発見があって面白いですよ。
(私がこの頃、すでにキリスト教に疑問を持ち始めていたのもあるけれど)

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