富士フイルムのキーノートで思ったこと

昨日の夜10時に富士フイルムのカメラの発表会があった。

全編日本人が世界のカメラファンに向けて英語で説明するセッションだ。おそらくリハーサルを重ねて準備をしてプレゼンしたのだが、その努力がにじみ出る非常に好感の持てるプレゼンだった。

変にアメリカ英語やイギリス英語を模倣するようなことをせずに、堂々と日本語的な発音でかなり固く発表する。一見つまらないように思えるが、逆に新鮮だ。ここまで生真面目に英語を話していて、堂々と日本語アクセントでプレゼンしている場面を見かけたことはない。

富士フイルムのカメラは自分も好きでもっているが、かなりユニークなポリシーとプロダクトマーケティング戦略をもって臨んでいるように見受けられる。そのメッセージを発信する上においては全編英語で、特に着飾らないでプレゼンするのは勇気がいることだし、逆に信頼をもって受け入れられるように感じた。

前から富士フイルムはキーノートでこの試みをされているが、大分こなれてきたように見える。ただ後半のライブセッションはまだこなれていないように見えた。これも場数をどんどん踏んで行けばどんどん良くなってくるのではないだろうか。

事業部長さんからこのプレゼンをしようと決断して、継続されているのは感服する。おそらくPRのコンサルティングの会社などが入っているだろうが、それでも判断は事業部で行われるだろうから、相当気合が入っているように思える。2日前のソニーの発表イベントとどっちが好感が持てるかといったら圧倒的に富士だ。

今年はCP+はオンラインで行われるのでこちらも非常に楽しみである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?