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有線厨ワイが無線沼に落ちるまで

タイトル通り、有線イヤフォン大好きワイが無線に落ちるまでを書く。
それ以上でもそれ以下でもない。

書こうと思った経緯から書こう。
ここ数日、盛大に無線イヤフォンが話題になっている。
いや、厳密に言えば
「無線イヤフォンの販促記事を読んでもらうために、有線イヤフォンユーザーへの偏見付きツイートをしたブロガーのおじさんの炎上」が話題になっている。

まぁあまり人のことをおじさんと言えるような年齢でもないが(25)
まぁ要するに
「有線イヤフォンを使ってるやつはこんな感じでキモいやつが多いから関わりたくないよね笑」
といった感じの内容をツイートして燃えたのである。

リプライには彼が激推ししているAnkerの安価なイヤフォン(激うま味ギャグ)がぶら下がっており、あまり気分のいいものではないかも知れない。

ただよく今回の炎上を眺めていると
「無線イヤフォンは無くすだろう」
とか
「接続が〜」
とか
「音質が〜」
とかで嫌がっている人が多いことに気づく。
特に一番上の理由を挙げる人が多い。
本当に一番上の理由だけで無線イヤフォン、特に完全独立型を敬遠している人は非常にもったいないと思う。

私はどちらかというと彼のいう通り
「(工学修士としては)ITリテラシーが超低い、音質にこだわりすぎる、わずかな音ズレを許せないゲーマー」だ。
そして、中坊のころから大学で無線イヤフォン(sony wf-1000xm3)をふとしたことで手に入れるまでは実際有線しかあり得ない!と思っていた。

導入が長くなった。
そんな僕が、無線イヤフォンに沼った理由、というか、
実際に使い始めて感動して抜け出せなくなった理由以下4点を述べていく。

  1. 圧倒的利便性

  2. 音質の進化

  3. そんなに無くすもんでもない

  4. 外音取り込みとノイキャン

    では、初めて行きましょうか。

1.圧倒的利便性

いやまぁ、これに尽きる。
利便性はケーブルがないこと、機能そのもの2点から来ている。
しかも無線はBluetoothなのである程度の距離は許容される。
つまり、スマホや持ち歩き用のプレイヤー(Walkman等)を常にポケットに忍ばせていなくても、鞄の中に入れっぱなしにしていても、スマホを居間に置きっぱなしにして風呂掃除しに行っても、トイレに入っても聞こえる。
イヤフォンマイクも兼ねているので、ハンズフリー通話にも一応使える。

「いやいや、それだけ?」
と思うかも知れないが、いざ自分の耳から垂れ下がるケーブルから解放されると、それにどれほど縛られていたかを自覚することになる。
皆にも断線しかかったイヤフォンのつながる位置を調整するのに躍起になった朝があっただろう。
トイレに駆け込んで、ケーブルが地面につかないように〜ときを回す日があっただろう。
電車の中で他の人のカバンにひっかかって「ブン!!!」ってなった日があるだろう。
斜めがけの鞄を持っていて「あぁ、どっちが先だっけ。。。」となった日があるだろう。
その他さまざまな制約、イライラから解放されるのだ。
加えて、最近のモデルはハンズフリー対応のためにタッチセンサーやボタン等で曲送りや停止、外音取り込みとノイキャンの切り替えetc...といった割り振りを行えるボタンがついている。
単体で、繋いでしまえばほぼ全て完結。
これらの利便性明確な一つの良さだろう。

2.音質の進化

一昔前の無線イヤフォンは、それはもうひどい音がしたものだ。
昔の5kくらいの無線イヤフォンは今、1000円くらいでアマゾンのセールで叩き売られている中華イヤフォンの音質とそう変わらないか、アレより酷かったかも知れない。

ただ、最近のはそこまで悪くないのだ。
自分は正直なことをいうと、音質厨を名乗れるほどの機材はない。
家でギターなりをモニターする機材は
Neuman NDH20

(アフィとかじゃないよ!)

AKG N40

現役はこの子たちだ(画像は面倒なので略)。
もう無くしてしまったものとしてRHAの有名なやつ、Shureのse215等…
高級メーカーのエントリーモデル、くらいのものをよく使っていた。

それこそ最近は行っていないが、音ゲーをやりにse215を持ってゲーセンに行ったものである。

ただまぁ、ある程度の音質はないと嫌になっている位の耳の肥え方をしている。

そういう自分からすると、現状有名メーカーから出ている、
いわゆる「フラッグシップ級」の完全独立型のイヤフォンの音質は
満足いくものになっている。

これらのフラッグシップ級モデルは、自分の持っていた有線イヤフォンの中でも若干高級品…程度のものと同価格帯、ちょい高である(〜3.5万円程度)

これは企業努力もあるだろうが、専用アプリでかなりイコライザをいじいじできるようになっていたりする部分も大きい。
また、ケーブルが体に触れることによる「タッチノイズ」が存在し得ないので音楽を視聴するという体験においては、かなり有用なデバイスである。

3.そんなに無くすもんでもない。


私は実のところ、有線イヤフォンすら無くすレベルのクソだらしない男だ。
そんな男だけれど、今のところ無線イヤフォンを使い初めて早くも三年は経過したはずだが、一度も無くしたことはない。正確には、必ず見つけ出すことに成功している。

無線イヤフォンを無くすということでどういう状況を思いつくだろうか。
外でふと外れる等を考えている人が多いのではないだろうか。
ひと昔前のモデル(sony 1000xm3くらいの頃)は確かに、少し本体部が大きいのでそこに肘が当たったり、カバンのベルトが当たったりした拍子に外れることがあったが、小型のモデルはそういった事故はほぼ起こらない。

しかも必ず充電ケースにしまう。
さすがにアレな人間でも、充電ケースにしまうものだろう。
ケースのマグネットによる微妙な開閉の気持ち良さによる部分もあるかも知れないが、自分は必ずしまう。そういうふうに誘導される。
神の見えざる手によって。
一方で有線イヤフォンは、ぶっちゃけコートの中とかスマホに巻いたりとか、いろんな場所にしまっておいてしまうため、どこに入れたか分からなくなったり、軽いから何かと一緒に落としてもわからなかったりして、外で無くしてしまう。

あと、無線イヤフォンはそもそも外音取り込みが優秀すぎて、外では基本的に外す必要がない。
音が聞こえないと危ないような場合、そして風が強すぎる場合(風切り音しか聞こえなくなる)は外したほうがいいが、基本的には曲を切って外音取り込みモードにするだけでいい。自転車に乗っているときはやめたほうがいいだろうけど、実は片耳でも動くのでそういう使い方もできないこともない。
気になって調べてみたところ、片耳でもイヤフォンをつけての自転車運転は自治体によってはまずいらしい。かなり昔注意されて「片耳にしときな!」とお巡りさんに注意されている人を見て思い出して書いてしまいました。まぁノイキャンやら外音取り込みが災いして風切り音がすごそうなのでやめておきましょう。)

ではどこで無くす可能性があるか。
それは家である。
だらしない人間の部屋は汚い。
そして部屋の中でも音楽は聞きっぱなしだ。そのまま寝る。
寝っ転がって、寝返りを打っているとさすがに耳から取れる。
というか痛いので寝ぼけて取る。

ここで無くなるのだ。

それではそのまま無くしてしまうのか?というと見つかるのである。
つけっぱなしにしているので、端末から接続をかけると、一晩くらいならまだ電池が生きているので部屋のどこかでつながる。

そこで音量を最大にして音を出してやれば、なんとなくどこに眠っているのかがわかるはずだ。

この方法でクソだらしない男は三年間ワイヤレスイヤフォンを無くしていない。

ケースごと無くしてしまうという人は、スマホと同等の存在として、寝る前に同じ充電器からUSBを伸ばして充電しておけば良い。スマホが一時的に行方不明になる人間でも、この方法ならある程度見つけられるだろう。

もちろん外でケースごと無くしてしまう可能性はあるが、それは有線も同じことだ。

つまり、無線イヤフォンだからといって無くしやすいということはない。

4外音取り込みとノイキャン


Air podsとSonyの最高モデルはね、最高です。

微妙なところ

有利なところばかりあげても仕方ない。
三年も使うと流石に不便さもわかってきた。
特に気になった以下3点について述べる

  1. バッテリー寿命

  2. デバイスが多いとき面倒

  3. レイテンシー

1.バッテリー寿命


スマホでもあることである。
物理的に仕方ないことではあるが基本的にバッテリーの交換はできない。
というかできるにはできるのだが、二年もすればバッテリー交換のお値段で買える新型と、プラス1万で買えるフラッグシップな新型が出てしまっているのでそっちを購入することになる。
一度あげた生活水準が下げられないように、
一度利便性と音質を知ってしまうと、そこから下げられない。

バッテリーについては満充電を回避することなどで比較的長持ちさせられるが、限界はどうしてもやってくる。
有線はそのあたり、大事に使えば断線しないし、ケーブル交換できるモデルは、ドライバーを破損させなければ一生使える。
これは明確な弱点と言えるだろう。

2.デバイスが多いときに面倒


PCでもスマホでもタブレットでもWalkmanでも音楽や動画やゲームを楽しむタイミングはあると思う。人によってはさらに任天堂スイッチや、その他テレビゲームなどでもつかうかもしれない。

これらの端末全てを同じ無線イヤフォンでやろうとすると、面倒臭い。
何が面倒かって、切り替えが面倒なのだ。

有線なら差し替えるだけだが、無線の場合(最近は比較的マシだけど)複数デバイスがあると自動接続で取り合いになる。
だから今はスマホで動画見たいのに、タブレットに接続を取られてしまってなかなか取り返せない。。。みたいなことが起こる。
PCでオンライン授業で使おう!ってタイミングでそれを起こされて死にかけたこともある。(有線マイクに急遽切り替えたが。)

最新モデルだと改善はしてきているが、いちいち設定するのも面倒といえば面倒だ。(そもそも初期設定も面倒といえば面倒)

3.レイテンシー

これは動画試聴程度のアレなら一切問題ない。
これはオタク向けの話である。

最近のスマホ音ゲーは、タイミング調整機能があるためなんとかなるといえばなんとかなる。まぁ不便だが。

このレイテンシーが問題になるのは楽器などで使用する場合だ。
楽器の音をモニターしようとすると、「いっこく堂」さんのネタくらい
自分の演奏が遅れて聞こえてくる。
スマホ音ゲーであっても、自分の押す音を出力させると同様の現象が発生する(確かプロセカあたりは無線で繋ぐと勝手に入力音がオフになる)

多少のアクションゲーム程度なら無線イヤフォンで問題ないので、本当に特殊な使い道だが、こういう人は無線イヤフォンも併用しよう。
(無線イヤフォンだけ外に連れていくことになるので、有線イヤフォンの断線する機会が減るので、有線派も検討して欲しい。)

まとめ

有線イヤフォン以外勝たん!と思っていたおじさんでも、以上のような背景から無線イヤフォン沼にどっぷり浸かってしまった。
音質にこだわりがある、なぜか無くすつもり満々な人、それ以外の人も怖がらずに一度使ってみて欲しい。
ちなみに赤外線を使用したヘッドフォンはレイテンシがないらしくてめっちゃ気になってます。PC周り色々やってる人とか、それに加えてギターとかやってる人だとわかると思うんですけど、ケーブルってめちゃくちゃ大変なことになるんですよね。減らしたい。
とまぁ、以上人の炎上に便乗したネタでした。


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