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20 years of pin celebration 各セッションまとめ(2日目)

初のオンライン開催となったEpcotのピントレーディングイベントの各セッションについて、概要と感想をまとめます。参加者限定コンテンツなので、核心をつくコメントはしないように気をつけております。

Making of...a Disney Artist: Jes Willis

オークションのセッションにも登場していたJesさんのセッションです。グラフィックデザイナーとして働き、プロダクトデザインにも関わっている方で、ベイマックスのピンがディズニーでの最初の仕事だったそうです。

広告代理店出身で、大学の専攻はアートでなくコミュニケーションだったという、今まで登場したアーティストとはちょっと違う経歴の方です。昔からディズニーが好きで、ディズニーのデザイナーの名前を知るたびにメモをとり「この人と働きたい」というモチベーションを持って最終的にディズニーに入社したとのことでした。

諦めずに夢を追うことの重要性を力説していたのが印象的でした。

Artist & Merchandiser Panel Discussion

Mariaさんの服装が前日とかなり変わったことにまず目がいってしまった私でした。

まずは各アーティストに今回のイベントでのお気に入りピンを質問するところから。ここでいきなりウェルカムピンのネタバレが。大きなミッキーの手にタイニーピンが。そしてそのタイニーは交換できるのだそうです。オークションのセッションに出てきた19番のピンと似たコンセプトだ…!

そして「Gurgiが好きだけどファンも少ないからLEピンは作らない」というコメントを聞いてGurgiをググってしまった。

新しいデザインをどう思いつくのかという質問に対しては、各メンバーのインスピレーションがどうやって生まれるのかを知るよい機会になりました。何か特別なことをしているというよりは、日々の生活から着想を得ることが多いようです。

また、いろいろな人と働くことでアイデアをより高い次元に持っていくという話はまさに、たくさんの才能ある人が集まるディズニーの強みだと思いました。

各メンバーのお気に入りのヒーローとヴィランズの話から、次回のピントレイベントのテーマの話に…!Heroes vs Villainsというテーマで、ゲストを助手として教授が「何が人をヒーローにするのか、何が悪役にするのか」の研究をするというバックグラウンドだそうです。楽しみすぎる…!

Making of...a Disney Artist: Alex Maher

2000ロゴピンのデザイナーのAlexさん。もうピントレはこの人無しには始まらなかったと言ってもよい人です。この話を聞くと、2000復刻ピンが突然「買っておいてよかった…!」という一品になります。

毎年何千枚ものデザインを描いていながら、後進のスーパーバイズもしているそうで、話を聞くだけでとても忙しそうです。インタビューの端々に、ウォルト愛が溢れていました。好きなピンの話とか、ウォルトが好きだからミッキーを描くのが一番好き、とか。

ディズニーに入る前は米軍でのデザイナーをしていたそうです。

ピンを集めることについて、「将来的に価値が上がりそうなものを集めるんじゃなくて、好きなものを集めるといい」というコメントが印象的でした。今のピントレ界隈がどうなっているのかもよく見えているんだなぁ、と。

Making of...a Disney Pin

ピンそのものがどのように作られるのかについてのセッションです。どのキャラクターのピンを作るのかなども含めて、結構ちゃんと戦略的に計画されているようです。

もともと何をつくるのかが決まっている場合もあれば全く無の状態からブレストを始めることもあり、長時間の議論を経てコンセプトを決めたら次はスケッチのフェーズに入ります。

Pin of the monthの場合は12種類全部最初にデザインするのだとか。社内のレビュープロセスでよく聞かれるのは「このキャラクターいる?」「こんなにたくさんキャラクター必要?」だそうです。それに対してひとつひとつ説明をしていくとか、あとはフランチャイズのキャラクター(多分Star WarsとかMarvelとか)についてはここで監修プロセスも入るそうです。昔D社案件をやっていたときにStar Warsの監修が面倒だったことを思い出しました。

ピンのパッケージについてもデザインの重要な要素のひとつで、特にPin of the monthの場合はそれもしっかりデザインプロセスを通ってつくられます。

来年のPin of the monthについても紹介がありました。テラリウムピンは本当によさそう。

Making of...a Disney Artist: Jason Peltz

Jasonさんはアニメーションからキャリアを始めて今はピンのデザインをしている方です。これまでのデザイナーインタビューと同様に、Jasonさんもまたディズニーで働きたいという強い思いを子供の頃から持っていたようです。インタビュー終盤では家族とのディズニーの思い出も語られました。

初めてデザインしたピンはわんわん物語の60周年。以前は紙に描いてデザインしていたけれども時代の変化とともにソフトウェアを使ってデジタルで描くようになったという変化も紹介されました。

自身がピンのコレクターでもあり、2000年のピンから趣味で集めていたものの、今や自分のデザインしたピンのコレクションも相当な数にのぼっているそうです。

彫刻の専門でもあり、フィギュアリンなどのデザインもしているそうです。

Goodbye Message

オープニングと同様の簡潔な挨拶。次のHeroes vs Villainsでまた会おうね!って、来年WDWに行けるようになっているといいなぁ…。

この記事のカバー画像は、イベント参加者向けに配布されたソーシャルメディア投稿用画像を使用しています。


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