見出し画像

あるカーデザイナーのクルマ選び056

車を受け取り、走り出してみると、やはり初期型のヴェゼルなので、若干リアサスが硬かったり、加えて、タイヤもスポーツタイヤにしているのでコツコツして、サス全体がそれを吸収しきれてないなぁと、どうしてもBMWと比較してしまいました。

しかし、高速に乗るとそういう点も気にならなくなり、何より燃費が高速だけを走っていれば、23Km /Lも届きそうな勢いでびっくりしました。今のハイブリッドはもっと燃費がいいですけどね。

基本的には1人で乗ることが多く、人を乗せる時は家族4人と犬と荷物というフル積載状態なので、リアのサスの硬さもさほど気にせずにいられました。

この車で、宇都宮への自分一人用の引越荷物を運んだ際、二人掛けソファを弟の家から運ぶのに、ダメもとでヴェゼルで引き取りに行ったら、何とスッポリ入ってしまい、びっくりしました。

積載能力には、その後もたくさん助けられていて、釣竿、サーフボード、スキー板、自転車を軽々積み込んでくれます。

一度は息子がメルカリで買った古い原付スクーターを受け取りに行った時、その場でバラして積んで帰ろうと思っていら、フロントタイヤを外しただけで、立てたままスッポリ積めてしまいました。

伊豆の山のワインディングもスポーツモードとパドルシフトで楽しめるのに、普段の走行ではエコモードでスピードメーターのエコインディケイターの色変化を活用し、ゆっくりとした加速で走らせれば、燃費もどんなに悪くても17km/Lは下らないと、本当に様々なシーンでニーズに応えてくれました。

大雪の中、宇都宮への移動では、東北道の除雪が追いつかず、先行車のつけた轍が1車線しかできない中でも、無事最後まで走り抜いてくれたこともありました。

冬の温泉&スキー旅行で豪雪に見舞われ、スキー場に向かう山道でスタッドレスでは段々進みにくくなってきても、最後まで登り切りました。

さすがに、下りはチェーンを付けましたが、FF車で、しかもSUVなのでホイールアーチとタイヤの隙間もたっぷりあるのでチェーン装着にも苦労しませんでした。

ある夏の日、駒沢公園の屋外駐車場に停めていた時に、ゲリラ豪雨に見舞われ、大粒のひょうを大量に浴び、ルーフやボンネットに多くの凹みができてしまいました。

また、別の日には、東北道を走行中にトラックの跳ね上げた飛び石を受け、フロントウインドウにヒビが入ってしまいました。そのヒビは少しづつ広がっていき始めたため、すぐに新品に交換してもらいました。

そんな風に、いくつもの試練を受けながらも、ガソリン代を気にせず、どこまででも走って行け、夏でも冬でも、いろんな荷物を積み走って行け、どんな要求をも満たしてくれる。

そんな重宝なヴェゼルなので、免許を取得した息子や娘にも引っ張りだこで、私が休みで車を使わなくても、車は働いている状態でした。ほんとに"働き者のヴェゼルさん"なのでした。

1年で2万5千キロ以上走った時期もあり、2020年には走行距離は10万キロを超えました。

そんなヴェゼルも3回目の車検、即ち7年目の車検を迎えようとする時がやって来ました。

我が家に来てからも5年以上となり、そろそろ、お役御免の時かと次の候補を考え始めました。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?