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サードプレイスを考える

昨日は「これからのサードプレイスを考える」というテーマのデザインセッションに参加しました。

染物屋さん、建築家、衣服のデータデザイナー、テキスタイルデザインの大学の先生、エンジニア、畳職人、金融業界、そして私、元カーデザイナーの様々なバックグラウンドのディスカッション。

残念ながら、男ばかりのメンバーではありましたが(笑)最近はジェンダーレスやダイバーシティの配慮が行き届いた場が多いので、昭和にタイムスリップしたような、とは大袈裟ですが、懐かしい男の飲み会という感じの集まりでした。

お題の「サードプレイス」は、「ファースト」が家庭などの日々の生活の場、「セカンド」が仕事など働く場に対し、「サード」がそれ以外の場で、はっきりした定義があるようでないのが、現状のようです。

そんな、「サードプレイス」ってどういう所であって欲しいか?という議論。

勿論、結論や正解などない議論なので、参加者それぞれの視点や感性が出てきて、とても刺激になりました。

メンバーは20代から40代が中心という感じで、私が一番年長でした。なので老害にならないようにと気をつけていましたが、議論が進むにつれ、いい感じに交り合う雰囲気で楽しく議論できました。

まぁ、若い人たちが気を遣ってくれたのかもしれないですが(汗)

我々のグループの提案は、ここでは紹介しませんが、他にも8グループ、様々な提案や考え方がありました。

因み、他のグループは今流の配慮がされた男女混成グループでした(笑)

私は昨年、企業をリタイヤし、自宅で個人事業主として、一応、仕事をしていますが、それほど稼ぎがある訳でもありません。

なので、私的には「ファースト」と「セカンド」が曖昧な状況です。

また、子どもたちも成人し(完全独立とは言い難いが、、)自分専用の部屋を取り戻し、趣味の物も並べたりで、家の中での居心地は悪くないものの、そこが「サードプレイス」になるかと言われると違う気もするし、と考えてしまいました。

この先、老人化して孤立化したりすると、「ファースト」でも「セカンド」でもない場所が重要になるかもしれないと、思ったりもしました。

何が「サードプレイス」かが、はっきりしないと、これからの「サードプレイス」も語れないのですが、少なくとも、それは物理的空間で定義できないことは確か、かなと。

物理的条件やその場に集まる理由はきっかけとしては必要だけど、これからの「サードプレイス」には、今までの定義のファクターでは、なかなか定義するのが難しいのかもな、と感じさせられました。

グループディスカッションの前には、現時点で「サードプレイス」と言えそうな取組みをしてる方々のプレゼンテーションもあり、それもとても興味深いものがありました。

その中で、異色だなと思ったのが、大学を卒業してスナックを開業する20代女子でした。

彼女は、前任と言っていいのかわかりませんが、バイト先のスナックのママからお店を引き継ぐことになったとのこと。自分なりに、これからの地域のスナックのあり方を考えている女子でした。

当面のメイン顧客は今までの常連である60〜70代の男性を中心にしないと事業採算の目処が立たないが、ゆくゆくは「休日の昼間のスナック」として地域の「サードプレイス」になることにチャレンジしようと考えているとのことでした。

その他、たくさんの次世代の社会の牽引者の考えに触れ、たくさんのエネルギー注入ができた一日でした。

タイトルの写真は、我々のグループのお菓子に出された小さな回転焼きです。NHKの朝ドラで話題のお菓子なので、ちょっと使ってみました(笑)

とても美味しいお菓子で、こういうお菓子を持って、ふらっと気の知れた仲間が現れる場所が私の「サードプレイス」かもなと思いました。
あ、勿論、お酒も大歓迎ですけどね(笑)

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Chinpan S

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