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古今集巻第十五 恋歌五 810番

題しらず

伊勢

人しれずたえなましかばわびつつもなき名ぞとだにいはましものを

題知らず
伊勢
もし世間の人に知られずに二人の恋が終わってしまうのであれば、悲しく思いつつも、いわれの無い噂だとだけは言いたいものなのに

「人知れず絶えなましかば侘びつつも無き名ぞとだに言はまし物を」

人に知られないで別れてしまえるなら、噂はちがいますよと言えるのに、実際には別れたことを皆んなに知られてしまうので否定は出来ないだろう、嫌だなぁ、つらいなぁ、という歌です。
「〜ましかば〜まし」は、反実仮想を表します。

#古今集 , #恋歌五 , #伊勢 , #なき名

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