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古今集巻第十五 恋歌五 778番

題しらず

よみ人しらず

久しくもなりにけるかな住の江のまつはくるしきものにぞありける

題知らず
詠み人知らず
ずいぶん長くなったものです、住の江の松がずっとそこに生えているように、ずっと待っているのはこんなに苦しいものなのですね

「久しくもなりにけるかな住の江の松は苦しきものにぞありける」
訪ねて来てくれない男性に向けて、待つだけの苦しさを訴えています。住の江の松は、大阪の住吉大社のある海岸の松で、「待つ」との掛詞です。浪速(なには)という波の速い風のある海岸に生える松が、待つことのつらさを表しています。

#古今集 , #恋歌五 , #住の江 , #松

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