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古今集巻第十八 雑歌下 935番

題しらず
読人しらず
雁のくる峰の朝霧はれずのみ思ひつきせぬ世の中のうさ

題知らず
詠み人知らず
雁が飛んでくる峰の朝霧はただもう晴れない、そのようにつらい思いは晴れること無く尽きないのがこの世の憂いである

上の句の二句は「はれず」の序詞です。朝霧の中を飛ぶ雁も先が見えないのに飛んでいるのだろう、この私もこの世の憂いは晴れることなく暮らしている、という歌です。

#古今集 , #雑歌下 , #雁 , #峰 , #朝霧 , #世の中

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