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古今集巻第十七 雑歌上 905番

題しらず
よみ人しらず
われ見ても久しくなりぬ住の江の岸の姫松いく世へぬらむ

我れ見ても久しくなりぬ住の江の岸の姫松幾世経ぬらむ

わたしが見知ってからも長く経ったものだが、この住の江の岸の姫松は、どんなに長く過ごしてきたのだろう

姫松は、小さな松のことです。初めて見た時は小さかったのか、または住の江で長年、この松を見てきたので、親しみを持って、かわいい松と言う意味で姫松と呼んでいるのかもしれません。
幾世も生き続ける松であるが、それをいつも見てきたわたしも年老いてきたなあという感慨を詠んだ歌だと思います。

#古今集 , #雑歌上 , #住の江 , #姫松

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