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古今集巻第八 離別歌 370番

こしへまかりける人に、よみてつかはしける

きのとしさだ

かへる山ありとはきけど春霞立ち別れなばこひしかるべき

越の国へ行く人に、詠んで送った歌
紀利貞
帰るという名の山があるとは聞いたけれど、それでも春霞が立つこの春に立ち別れたならきっと寂しい気持ちになるだろう

福井県南条町に「帰山」という山があるそうです。その山がある越の国に行くのだから帰ってくるとは思うけれど、春霞の中で君と別れると寂しい気持ちになりそうだ、という歌です。

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