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古今集巻第十 物名 441番

しをに

よみ人しらず

ふりはへていざ故里の花見むと来しをにほひぞうつろひにける


紫苑
よみ人しらず
わざわざ出掛けて、さあ故郷の花を見ようとやって来たのに、花の美しい色はあせてしまっていた

「来『しをに』ほひぞ」と「しをに」詠み込んでいます。紫苑は「しをん」ですが、この頃は「ん」の文字がなかったので、「しをに」と書いたのでしょう。
「にほひ」は照り映えるような美しい色のことです。

#古今集 , #物名 , #紫苑 , #しおに

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