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古今集巻第十一 恋歌一 549番

題しらず

よみ人しらず

ひとめもる我かはあやな花すすきなどかほに出でて恋ひずしもあらむ


題しらず
よみ人しらず
人目から隠れているわたしでは筋が通らない、花薄の穂のようにどうして気持ちを表に出して恋をしないのだろう

表に出して恋をしようという強い決心を、しなやかな薄の穂にたとえています。
「人目守る(もる)」は人目を避けること、「あやな」は「あやなし」で道理が立たないこと、「などか」は、どうして、「恋ひずしもあらむ」の「しも」は強調なのでそれがないと「恋ひざらむ」で、恋しないだろうの意味です。

#古今集 , #恋歌一 , #人目 , #花薄 , #穂

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