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古今集巻第十三 恋歌三 674番

題しらず

よみ人しらず

群鳥のたちにしわが名いまさらにことなしぶともしるしあらめや

題知らず
詠み人知らず
群れた鳥が一斉に飛び立つようにぱっと広がってしまったわたしの噂を、今更何ごともなかったふりをしても効果があるだろうか、ないだろうなあ

群鳥は「むらどり」と読むようです。「ことなしぶ」は、事無し振る、何もなかったふりをすることです。「しるし」は「験」で効果、効き目など結果が出ることです。仏様や神様に対して「霊験あらたか」というときの「験」です。

#古今集 , #恋歌三 , #群鳥 , #験

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